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野菊の墓を読む
                           11月1日(月)

 松戸演劇鑑賞会でミュージカル「野菊の墓~初恋~」(イッツ・フォーリーズ)を先日鑑賞してから、気になっていた「野菊の墓」を青空文庫(ネット小説)で読んだ。ていねいに読んで1時間少々で読める作品である。
 伊藤左千夫作の野菊の墓は、昔から、あらすじも内容もだいたいは知っていたが、若い頃は、とにかく、めめしい話は好きでなくて、原作を読む気も、映画をテレビドラマも見る気はしなかった位だから「原作は時間があれば読めばいいだろう?」程度にしか考えていなかった。
 今回初めて読んでみて「若い頃にそう考えるのは当然で、それは正しい選択であった」と思った。若いときに読む小説ではなくて、それなりに人生を経て、理解出来る小説であると私には思える。
 ミュージカルを見ているときは「初恋」を憶い、甘酸っぱい思いが胸に湧いたが、小説を読む方がより客観的に「初恋」を憶うことができる。そして、小説を読む方が懐かしさに満ちたのどかな農村風景を味わうことが出来る。それは、この小説には、単純に「なになにのせいで」恋が成就しなかったことを責めることがなく、登場人物は基本的に誰もが優しいものを持っていることを示しているからこそ、農村風景の優しさに包まれているような物語に思えのだろう。2人の恋を成就させない当時の社会としては、政夫と民子の会話の中の一節で、国家のために死んだ親父の娘として、奉公人のお増を紹介しているが、そこに、いまだに封建制の残痕を持つ国家の姿を垣間みさせている程度である。
 松戸に住んでいると「この風景は今のあの辺りかも?」と想像しながら読んだ。伊藤佐千代の故郷は、千葉県でも九十九里浜に近い現在の山武市なので、書かれた農村風景は、下総台地の端である矢切そのものではないかもしれないが、千葉県には違いないので、かなり当時の松戸の情景に近いものであろう。その書かれた農村風景を味わうにも、一定の年代以上である方が理解出来やすいだろう。また、小説に出て来る花々や木々の情景に、当時の松戸周辺の豊かな自然を見ることができた。
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