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科教協全国大会愛知大会に参加して
 管理人は、紀伊半島一周旅行と組み合わせて参加したので、松戸から車で参加した。
 せっかくの愛知での大会なので前日のフィールドワーク、最終日のフィールドワークと2つの企画に参加し、レポートも用意して参加した。

8月2日(木)晴一時雨
 宿の京都を7時発。フィールドワークの集合地点の山口駅に9時40分着く。駅から海上の森まで3人の参加者を乗せる。10時に海上の森。
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 駅に集合したみなさんを現地の実行委員のみなさんが車で乗せてくるまでずいぶん待つ。参加者は25人程。10時25分頃全員集合。日射しはきつい。全体説明。フィールドワークに出発は10時55分。
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 3件残って住んでいる里に12時10分。
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 12時25分「大正池」(通称であり実際は単なる農業貯水場)。
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 12時45分里に戻り里山サテライトで昼食。
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13時20分発。
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 14時に三角点のあるピーク。

 14時16分観察道。
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 15時あいち海上の森センター。ちょうど着いたら雨が降り出した。
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 15時20分車を海上の森の入口に取りに戻り、また3人を山口駅まで乗せて私達(女房と)長久手へ。
 15時50分あいち万博会場。もう閉館でもあるしお金もかかるので入口のみ見学した。受付で聞いて、あいち海上の森センターが万博の瀬戸会場であることを知る。雨も上がる。
 名古屋市街に入る前に長久手古戦場に寄って行く。秀吉が家康にやられた戦だ。長久手町郷土資料室という館は無料。
 古戦場のまわりに高速道路やマンション。館は30分程で見て、公園を見学。この公園の周りは、一部田んぼもあるが多くは住宅街で、マンションや高速道路も走っている。私が今まで見てきた古戦場では、関ヶ原の古戦場が一番それらしいが、たいがいの古戦場跡は碑がない限り400年前の戦いを想像することは困難である。
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8月3日(金)晴
 私達が泊ったホテルには何人か科教協会員の方も泊っていた。
 朝のうちに熱田神宮を見学。桶狭間の戦いで信長が戦勝を祈願したという神社である。その時白鷺が飛び、勝利を確信したという。周りはビルに囲まれているが広くて大きな神社である。桶狭間の戦いで勝利した信長が寄進した信長塀を見学。
 神木である大きな楠の木に2mほどのヘビを警備員が放り投げていた。聞くと「林間で小学生が来ていて、嫌がると困るから」ということだが「木には数匹生息している」とのこと。木の根元にはエサなのか卵が数個置いてあった。
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 名古屋城や名古屋タワー近くの二葉御殿に寄る。旧川上貞奴邸。興味深い建築様式であった。駐車場は30分無料。30分だけ急いで見学して、私はホテルに車を置きに戻る。女房は、その後2時間も見学したらしい。
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 地下鉄で八事駅へ。中京大学での科教協大会へ。駅の階段を上がると目の前が中京大学。お楽しみ広場(科学実験紹介コーナー)は活気があった。それぞれのブースも見やすい。千葉の人や松戸の人に会う。
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 大学内の食堂で昼食。
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 12時30分より開会セレモニー。オープニングセレモニーにオーケストラ演奏とチアガールの演舞があったが中学・高校・大学の名古屋の学生が元気である。
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 科教協委員長の吉埜さんの基調報告。プロジェクターがうまく映らなくて苦労していた。
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 福井康雄氏の電波望遠鏡の講演。
 わかりやくすくユーモアがあって良かった。16時15分まで。
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 ナイターが始まるまでの時間、中京大学の裏手にある興正寺見学。中京大学キャンパスは興正寺の敷地の一部を借りているのだそうだ。由緒のある寺。由緒のある寺。1809年建立の五重塔が見事である。名古屋徳川家と縁が深い。
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 夕方なので人は少なかった。山門も見学。一通り全て歩き回る。広い。
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 17時20分過ぎからはしごでナイター参加。主に災害の所に参加したが、はやく終わってしまったので他の所も見る。19時まで。
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8月4日(土)曇
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 朝のモーニングサービスは名古屋はサービスが良くて有名らしい。
 池下駅の先のチェーン店コメダ珈琲店で朝食。
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 確かに安い。コーヒー一杯の値段でトーストとゆで卵が付く。
 入中駅に8時50分。
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 中京高校に9時。立派できれいな建物。
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 社会と自然科学教育の分科会が始まるのが遅い。レポート者が中京大学に行ってしまったりして。今年度の愛知大会では自然と社会という分科会名をこのように変更していたが、私は自然と社会の方がしっくり来る。
 私の発表は最終日の一番最後となった。
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 昼は弁当。千葉県のNさんと食べる。
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 17時からのナイターは迷ったが結局滝川さんのガリレオ工房。
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 気になる特別分科会(学力テスト問題)も少し覗く。
 夜は串かつ屋で夕食。少し雨パラつく。
 松戸の生協で慣れ親しんでいる八千代牛乳が名古屋のスーパーにあった。
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 ホテルで女房が昼に買った鬼饅食べる。女房はこの日は矢場とんでミソカツ丼を食べたらしい。


8月5日(日)晴
 車でホテルを8時25分発。
 中京高校に8時50分。
 知り合いの科教協会員に会う。
 分科会の最後にレポート。
 昼食はパン。
 午後の総会は早目に終わる。14時50分。
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 15時5分中京高校発。フィールドワーク参加者は、私達と現地実行委員のNさんと同じ職場の若い教員、大阪の養護教員の3人と私達2人。みなさんを乗せてフィールドワークへ。ガソリンを入れるチャンスがなくて心配。15時40分干潟そのものは満ち潮で見えなかったが藤前干潟を道路沿いから見た後にガソリンを入れる。
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 16時15分長良川河口堰。私自身、諫早湾の問題と混乱している点があったが長良川はあくまで農業用水や工業用水用のための堰である。しかし、今現在その水は活用されていない。建設に1500億円投じたそうだ。
 河口堰のための宣伝の展示館「アクアプラザながら」は立派な館である。閉館時間は過ぎていたが前もって連絡していただいため魚道観察室も含めて17時近くまで見学した。
 17時20分まで。
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 堤防沿いの高い石垣に建てた家々や今現在はあまり輪中の形態はそのまま残っていないが、全体の様子を見ながら車で走り、17時50分講師の区長さんを車に乗せる。
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 18時15分ウェルハートピア長島に。
 鉄分の多い温泉の風呂に入る。小さい頃、長島温泉に入りに来た記憶があり、なんでこんなところに温泉があるのだろうと不思議に思った記憶がある。戦後、ガスを掘り出そうとして温泉が出ててきて、リゾート地になったのだそうだ。
 19時20分過ぎに歓談しながら夕食。料理が多くてご飯を少し食べられなかった。21時から学習会。伊勢湾台風と治水の歴史について学ぶ。22時30分まで。
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8月6日(月)晴
 7時20分朝食。セットされた料理とバイキングの併用である。こういう方式はいいな、と思った。
 9時発。
 すぐに船頭平閘門着く。一種の運河の水門で1902年に完成したそうだ。9時25分まで。
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 9時35分治水神社。薩摩藩士が治水事業を行い多くの犠牲者を出し、地元民が感謝して建てた神社。他の藩士も治水事業に加わったようでその碑もあった。9時53分まで。堤防を補強するための千本松を写真に撮る。
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 桑名市へ。祭りをやっていた。
 10時17分工場。ここは本工場。ホバークラフトの工場へ移動。10時20分。10時50分までいろいろと部長に説明を受ける。
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 11時9分長良川河川敷に行き、乗船体験する予定が反対岸に行くことに。
 11時15分いよいよ乗船体験。私は一番。10分程乗った。2サイクルエンジンの音がすごい。パワーの上では2サイクルエンジンが良いのだが騒音の関係で4サイクルエンジンに移行しているそうだ。
 12時までに全員乗る。参加者が5人だけだったので十二分に乗船を楽しめた。
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 大阪の養護教員の方を桑名の駅に送る。私達4人は蛤料理を食べに。
 Nさん行きつけの店に12時35分。祭り関係で混んでいた。料理が遅かったがようやく出てきて食べ終わったら13時45分。

 桑名城跡や六華苑を車窓から見ながら名古屋方面にへ。
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 弥富に2人を送り、フィールドワーク終了。
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 私達は、清洲城を見学後(月曜なので外観だけ)岐阜に向かった。

(現在この記事は編集中です。)

 学んだこと
 自然と歴史との繋がり。
 近畿地方は歴史的遺産が身近に多数存在していて、学ぶことが多い。今回の旅の一つのテーマは、那智の滝や熊野山々と信仰、人々の暮らし、信長の活躍した地域の現代の様子等もあった。長島では、なぜあの狭い空間に何万人の一向一揆衆がいて、信長に抵抗することが出来たのだろうか?という疑問があった。どうやら、これは今の長島の様子から想像することは無理があるようだ。桑名城など一部は除いて、ほとんどの現在の長島周辺の地勢は、当時とずいぶん違っていて、まさに小さな島状の土地が大河の下流に多数点在していたような状態で、大水の度に地形は大きく変わったようなのだ。
 関東の江戸周辺が戦国時代以前は、湿地帯に小島が浮かんだ状態(例えば亀戸という地名も、亀の形のような島の姿から名が付いたとのこと)で、当時の名古屋の下流の状態以上に農耕には困難な面が多かったと思われる。
 名古屋は清洲城があったあたりが、農地として安定した収穫をはかれる土地であり、それより下流の土地は、土地そのものとしては肥えていたかもしれないが、大きな土豪が農業経営を安定して行える土地ではなかったのであろう。だから、民衆個々の力が一定の力を持つに至った、という面もあったと思われる。戦国時代後期頃から、飛騨の山々からの堆積物も増え、海が後進し、少しずつ農民も安定した生活が出来るようになった頃、信長等の「覇者」が影響力を広げ、権力闘争が互いに激しくなったのであろう。
 こんなことを考えてみると、人間の歴史は、一部の「英雄」や有力者が作って行くものではもちろんないが、人間の力だけでも作ることはできなくて、自然環境が大きな比重を占めていることを私はあらためて認識する。
 1889年の近畿地方を襲った大水害も、熊野本宮を中州から小高い丘に移転させただけでなく、十津川村の一部(といっても相当な数)が北海道へ移住することになった。
 1959年の伊勢湾台風は数千人の犠牲者を出しながらも、みごとに開拓を成功させ、堤防などの治水事業を推進させた。しかし、常に大型のポンプで排水を行っているという現状は変わらない。長良川河口堰のようにやり過ぎという側面もあり、一部、地盤沈下も起きているので、堤防の補強工事こそ必要、という声も多い。
 那智の滝を見学したさいに、たくさんの宿坊やお土産屋を見た。那智の滝という自然の産物が多くの人々の生活を支えていることが分かる。自然と人間がどのように関わり『人間が過去からもこれからも自然の営みから何を学ぶのか』が今後も私達の課題の一つになるであろう。南方熊楠からも学ぶことは多い。
 多くの名所、旧跡を回りながら、新たな道路や建築物によって、周りの環境が当時よりも大きく変化していることが分かる。私達の身近な所から、古きを知り新しきを知ることが自然からも歴史からも必要であると強く感じた旅であった。
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