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九条の会
大石又七さんの話を聞く

                         9月5日(土)

 地域の九条の会で、大石又七さんを呼んでの講演会があった。大石さんは第五福竜丸の乗組員で、水爆の被爆者である。元漁船の乗組員だけあって、頑健な体つきであった。
 被爆時は20歳だったそうだ。いわゆる白い灰は、水爆実験後深さ120m直径1.8kmの穴が空いた珊瑚礁のサンゴで、膚にチクチクして、目に入って来たりして作業中大変だったそうだ。その放射能を含んだサンゴが少し後で、火傷したように水ぶくれになったそうである。また、何か分からなかったのでなめたりした人も多く、肺に入って、いわゆる体内被爆になり、そのことが後々まで原爆症に一因になったそうである。
 大石さんは被爆後、転居し、原水爆の問題からは離れていたそうだが、第五福竜丸が夢の島で発見された、というニュースを聞いて、正直「また第五福竜丸の事件が思い出されると困ったな」と思い「がっかりした」のだそうだ。しかし、第五福竜丸の保存運動が起こる中で、大石さんは運動に関わらざるを得なくなったそうだ。現在は蒲田に在住されている。
 質疑の中で「今の教育現場では、放射能のことは教えられているのか?」という質問があった。これには私が答えた。『新学習指導要領では、中学校で再来年の本格実施で3年で「放射線と原子力」という項目が復活(30年振り)する。私は、短時間だが今も実施している。』と話しておいた。






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