クリント・イーストウッドはすごい
路上のソリストからグラン・トリノからレッドクリフPart?へ
でも結局グラン・トリノ
6月1日(月)
昔から知ってはいたが行く機会のなかった視点展へ出かけた。体育祭の代休日である。
また、この日は映画の日であって映画を1000円で見られるので、何か見るつもりで考えていた。
上野駅に降りたら、上野公園の入口あたりで「やけに警官が多いな」と思い「犯罪かな?」と思って交番近くに立つお巡りに聞いてみたら「天皇」が来るからとのことであった。何かを授与しに来るらしい。物々しい雰囲気であった。
東京都美術館の視点展へ。600円。日本リアリズム写真集団は土門拳や木村伊兵衛も関わったことのある写真集団である。リアリズムを重視した作品群である。北辺のエカシはすごい作品だ。「私の青春時代ーS30年」という作品がいいのかな?と気になった。50年前の写真をプリントして組み写真にしているのである。アンデパンデン展と違って視点展は賞がある。しかし、その賞が目障りであった。賞が付けられたものは確かに力作揃いだが、賞が付いていなくても心に残った作品も少なくなかった。賞が作品名の横に付けられているとどうしても「賞を受けた作品」という目で鑑賞してしまう。アンケートにもその点を書いておいたが。
気が付くとレッドクリフPart?上映時間が迫っていた。急いで有楽町へ向かう。
当初は「路上のソリスト」を見るつもりでいた。しかし、評価が相半ばしているようなので気が進まなくなった。新聞の1面潮流欄にちょうどGM破綻に関連して「グラン・トリノ」の紹介がしてあったので「グラン・トリノ」にしようと考えた。しかし、どうせ東京の大型スクリーンで見るならもっとスケールの大きなものは?とも思っていた。この日、たまたま「黒部」という名称が気になってネットで調べてみたら黒部は『くれはとりべ』が転訛した言葉と知る。『くれはとりべ』とは呉服部のことである。今度は呉服?と疑問を持ち出した。そう言えば呉服と言う言葉はほとんど使われなくなって、今は和服専門店とか、和服屋と言うことが多くなったのではないかな?と考えた。すると、呉服ってどういう意味なのかな?と調べ出したら『呉』の国から来た絹織物という意味だそうだ。『呉』って?と今度は呉を調べ出したら、三国志の呉の国である。三国志を改めて調べていると赤壁の戦いが出ていて、そういえば「レッドクリフPart?」は赤壁の戦いを扱っているんだから「レッドクリフPart?」を見ようと考えたのだった。
日比谷周辺は10年振りのような気がするがずいぶん雰囲気が変わった。「路上のソリスト」の上映館であるTOHOシネマズシャンテは客がたくさん並んでいたのですぐ見つかったが「レッドクリフPart?」上映館のみゆき座は少し捜して見つけた。さらに、みゆき座は指定席のため、チケット購入に時間がかかった。チケット売り場で聞くと「本編が上映して5分程経っている」とのことで「レッドクリフPart?」は諦めることにした。
そこで上映時間がちょうど良い「グラン・トリノ」を見ることにしたのだった。銀座のシネスイッチに向かう。観客は半分ほどの入りであった。
「グラン・トリノ」は1970年代のフォード車。フォードを勤めあげて、その車を大切にし、今は年金生活者のクリント・イーストウッド演じるウォルトは、私のような頑固ジジイである。
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠である。息子の1人は日本車の販売員をしていて多忙である。時間を持て余し気味のウォルトは隣に越して来た少数民族家族に冷たい視線を浴びせている。しかし、あるきっかけで、その家族の姉弟と親しくなり、2人を守ることになる。少数民族家族はラオス北部山岳民族のモン族で、インドシナ戦争当時アメリカ軍に協力したためラオス政権のもとでは暮らせなくなって移住して来たのだ。ウォルトは朝鮮戦争に従軍し、命乞いをした朝鮮軍の少年兵をスコップでなぶり殺したことがトラウマになっている。そんな彼がしだいに少数民族へ温かい目を向けて行く。姉弟が危機的な状況に陥ったときに、彼は暴力で問題を解決しようとした。しかし、このことによって新たな暴力を生んでしまう。彼は復讐に立ち上がったように見えたが、肺がんに冒されている彼はある選択をする。
彼の自宅には常に星条旗が掲げられている。この星条旗が暴力の連鎖の虚しさを象徴しているように感じられた。
クリント・イーストウッドはダーティハーリイでもオラウータンを使い、動物への温かい視線があったが、この映画では老犬が役者としてしっかり演技していた。
脚本が大変良く練られていて大変良かった。ローハイド時代からクリント・イーストウッドを見て来たが、彼をこの映画で見直した。彼は実際に朝鮮戦争時に従軍した経験があるが、朝鮮半島には行っていない。現在79歳だそうだ。
自宅には明るい内に帰った。

上野公園。

ずらっと並んだ警備車両。

視点展はoneフロアーでした。



上野公園には、警備車両はいなくなり、いつもの雰囲気。カメラ教室のようなものをやっていました。

日比谷。ゴジラの像が。

指定席なのでチケット購入に時間がかかります。

銀座に向かうと、なんと宝くじ購入に45分並ぶとか。私には理解出来ません。

数寄屋橋交番の横の像。

和光ビル別館。

和光ビルの裏手のすぐ近くがシネスイッチ。



路上のソリストからグラン・トリノからレッドクリフPart?へ
でも結局グラン・トリノ
6月1日(月)
昔から知ってはいたが行く機会のなかった視点展へ出かけた。体育祭の代休日である。
また、この日は映画の日であって映画を1000円で見られるので、何か見るつもりで考えていた。
上野駅に降りたら、上野公園の入口あたりで「やけに警官が多いな」と思い「犯罪かな?」と思って交番近くに立つお巡りに聞いてみたら「天皇」が来るからとのことであった。何かを授与しに来るらしい。物々しい雰囲気であった。
東京都美術館の視点展へ。600円。日本リアリズム写真集団は土門拳や木村伊兵衛も関わったことのある写真集団である。リアリズムを重視した作品群である。北辺のエカシはすごい作品だ。「私の青春時代ーS30年」という作品がいいのかな?と気になった。50年前の写真をプリントして組み写真にしているのである。アンデパンデン展と違って視点展は賞がある。しかし、その賞が目障りであった。賞が付けられたものは確かに力作揃いだが、賞が付いていなくても心に残った作品も少なくなかった。賞が作品名の横に付けられているとどうしても「賞を受けた作品」という目で鑑賞してしまう。アンケートにもその点を書いておいたが。
気が付くとレッドクリフPart?上映時間が迫っていた。急いで有楽町へ向かう。
当初は「路上のソリスト」を見るつもりでいた。しかし、評価が相半ばしているようなので気が進まなくなった。新聞の1面潮流欄にちょうどGM破綻に関連して「グラン・トリノ」の紹介がしてあったので「グラン・トリノ」にしようと考えた。しかし、どうせ東京の大型スクリーンで見るならもっとスケールの大きなものは?とも思っていた。この日、たまたま「黒部」という名称が気になってネットで調べてみたら黒部は『くれはとりべ』が転訛した言葉と知る。『くれはとりべ』とは呉服部のことである。今度は呉服?と疑問を持ち出した。そう言えば呉服と言う言葉はほとんど使われなくなって、今は和服専門店とか、和服屋と言うことが多くなったのではないかな?と考えた。すると、呉服ってどういう意味なのかな?と調べ出したら『呉』の国から来た絹織物という意味だそうだ。『呉』って?と今度は呉を調べ出したら、三国志の呉の国である。三国志を改めて調べていると赤壁の戦いが出ていて、そういえば「レッドクリフPart?」は赤壁の戦いを扱っているんだから「レッドクリフPart?」を見ようと考えたのだった。
日比谷周辺は10年振りのような気がするがずいぶん雰囲気が変わった。「路上のソリスト」の上映館であるTOHOシネマズシャンテは客がたくさん並んでいたのですぐ見つかったが「レッドクリフPart?」上映館のみゆき座は少し捜して見つけた。さらに、みゆき座は指定席のため、チケット購入に時間がかかった。チケット売り場で聞くと「本編が上映して5分程経っている」とのことで「レッドクリフPart?」は諦めることにした。
そこで上映時間がちょうど良い「グラン・トリノ」を見ることにしたのだった。銀座のシネスイッチに向かう。観客は半分ほどの入りであった。
「グラン・トリノ」は1970年代のフォード車。フォードを勤めあげて、その車を大切にし、今は年金生活者のクリント・イーストウッド演じるウォルトは、私のような頑固ジジイである。
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠である。息子の1人は日本車の販売員をしていて多忙である。時間を持て余し気味のウォルトは隣に越して来た少数民族家族に冷たい視線を浴びせている。しかし、あるきっかけで、その家族の姉弟と親しくなり、2人を守ることになる。少数民族家族はラオス北部山岳民族のモン族で、インドシナ戦争当時アメリカ軍に協力したためラオス政権のもとでは暮らせなくなって移住して来たのだ。ウォルトは朝鮮戦争に従軍し、命乞いをした朝鮮軍の少年兵をスコップでなぶり殺したことがトラウマになっている。そんな彼がしだいに少数民族へ温かい目を向けて行く。姉弟が危機的な状況に陥ったときに、彼は暴力で問題を解決しようとした。しかし、このことによって新たな暴力を生んでしまう。彼は復讐に立ち上がったように見えたが、肺がんに冒されている彼はある選択をする。
彼の自宅には常に星条旗が掲げられている。この星条旗が暴力の連鎖の虚しさを象徴しているように感じられた。
クリント・イーストウッドはダーティハーリイでもオラウータンを使い、動物への温かい視線があったが、この映画では老犬が役者としてしっかり演技していた。
脚本が大変良く練られていて大変良かった。ローハイド時代からクリント・イーストウッドを見て来たが、彼をこの映画で見直した。彼は実際に朝鮮戦争時に従軍した経験があるが、朝鮮半島には行っていない。現在79歳だそうだ。
自宅には明るい内に帰った。

上野公園。

ずらっと並んだ警備車両。

視点展はoneフロアーでした。



上野公園には、警備車両はいなくなり、いつもの雰囲気。カメラ教室のようなものをやっていました。

日比谷。ゴジラの像が。

指定席なのでチケット購入に時間がかかります。

銀座に向かうと、なんと宝くじ購入に45分並ぶとか。私には理解出来ません。

数寄屋橋交番の横の像。

和光ビル別館。

和光ビルの裏手のすぐ近くがシネスイッチ。



スポンサーサイト