「ちばっ子」学びフェスタ ’09公開授業 小金中
10月21日(水)
東葛飾教育事務所管内での「学びフェスタ」の一環の公開授業である。
学びフェスタは2003年度から県で「学力向上プロジェクト事業」の一環として県内各地で開催されているようだ。私がそういう関係の公開事業に参加するのは初めてなのだが。
2003年度から松戸市の「教育改革」の一環としてパイロットスクールに位置づけられた小金中学校での公開である。
松戸市のいわゆる「教育改革」は、私も含めて多くの市民も反対した、学校統合(3校廃校)・学校選択制及びスタッフ採用である。もう一つの目玉が、このパイロットスクールだったのだが、その後、音沙汰がなかった。小金中のパイロットスクールは今回実施しているサイエンス講座が中心らしい。
その「ねらい」は、今までの「下の方」を救い上げるのではなく、「上の方」の子を育てることによって「上も下も」育てて行くのだそうだ。(このような表現をしていた)。『むずかしいことこそ、おもしろいことがわかる』ということが「ねらい」だそうだ。
松戸市立小金中学校の研究テーマは
生徒一人一人の意欲を高め、「自己学習力」を身につける教育課程の工夫~パイロットスクールの取り組みを通して~
であった。
13時10分からの公開授業は
科学実験授業
遺伝子組み換え実験
である。教育開発事業を行っている民間の『リバネス』(創立7年)が主に主催した実験教室である。100分間ぶっ続けで、立ちっぱなしの体育館での参観。途中の退席は出来ない。疲れて会場の椅子に座っている人も少なからずいた。
14時55分頃終わり、15時5分から全体会。主催者挨拶等と事業説明があって、学校図書館の活用事例発表と続いた。
16時30分に終了。私が知っている市議会議員が2人来ていた。私の確認もれで、もっと他にも議員が来ていたのかもしれないが。全体の参加者は概算だが250人ほどだろうか。

1学年を対象にした授業である。そのことが一番気にかかった。学習進度の関係からいっても、1年生のこの時期に遺伝子組み換え実験の授業を行うことには違和感がある。後で、小金中の知り合いの教師に聞くと「一番年間の授業に影響のない学年を選んだ」とのこと。どうも学校側の都合で行っているようで気になった。
なお、これも授業を終えてから、授業を行った側の『リバネス』当事者に聞くと「1年生にこの授業を行うのは、難しい面が多い」とのことであった。

体育館で1クラス30人程の生徒を囲んで授業を見る。
『リバネス』のスタッフが7人程携わる。

バイオハザートを踏まえてレベル2のため体育館での出入り禁止。


実験開始。

机の消毒から。

DNA配列。

恒温器に入れて培養した遺伝子組み換えの大腸菌のコロニー観察。


前時にDNAの配列についての解読についても生徒に説明したらしい。



体育館への立ち入り禁止のため外に授業の様子も公開している。

蛍光物質を生み出す遺伝子が組み入れられたか確認する。
まずは、暗くしても発光しない。

その理由を説明。

再度、実験後、発光を確認。終了後に消毒。

蛍光物質について説明。


全員に蛍光物質を配布し実験。

確認。



小金中のグランド。

県教委の事業説明。



この辺りまでは、無難な位置づけ。

この辺りから、より深い分析が欲しい。



このようなことは当然とも言える分析だが。

このようなことは当然とも言える分析だが。

図書館の活用事例発表。

この第一校舎のみ新築され、他の校舎は改装のみ。

知り合いの小金中学の職員にきれいになった(?)小金中学の理科室を覗かせてもらう。
耐震工事を兼ねて昨年度に改装したとのこと。
2つの理科室がおそろしく遠く離れているのは変わっていない。

『リバネス』のみなさんは、第1理科室で反省会。

体育館の片付け。早速部活動の開始です。





小金中学校の裏手に県立小金高校。

きれいな夕焼けの空を見ながら帰宅。