大恐竜展+α
3月19日(木)
またもや人寄せイベントの恐竜展。毎年、首都圏のどこかで開催される『大』の付く恐竜展である。理科の関係で、また招待券が手に入ったので行ってみることにした。3月14日から6月21日まで開催だが、免許の書き替えもあったので、平日に年休を取って行くことにした。
チラシの『日本初上陸 大恐竜展 知られざる南半球の支配者』という仰々しいコピーも、辟易して来た感じがするが、一般券1500円が無料だから『まあ、いいか』という捉え方をして出かけた。会場は上野の国立博物館。
人の頭越しに見学するようなことはなく、見学にはほど良い来場人数であった。

上野公園口。土日より心持ち少ない位。春のポカポカ天気で平日でも人出は少なくない。

科博への入口は恐竜展は企画展なので、別の入口から。

D51の車輪。

この企画展は南アメリカや西アフリカ、南極大陸を構成した『ゴンドワナ大陸』で活躍?した恐竜の化石群展示が『売り』である。
入口で『パンゲア大陸』から『ゴンドワナ大陸』へ、さらに各大陸に分離移動した様子を映像が迎えてくれる。

南極大陸4000m地点で発掘されたクリオロフォサウルス。頭骨の角が特徴的。南極で発掘なんて、地球温暖化のおかげ?でしょうか。(パンゲアの時代 三畳紀 ジュラ紀)

肉食恐竜の祖先と考えられている小型の恐竜。アルゼンチンで発掘。三畳紀後期。まだ命名されていないそうだ。

ニジェールサウルス。これでも小型の竜脚類。

ニジェールサウルスの頸椎と洞椎。洞椎の横に開いている穴には空気の袋が入っていたそうだ。ニジェール産。

サンタナラプトルの生体模型。ブラジル産。

ニジェールサウルスの首の生体模型。上下の歯が左右にほぼ一直線に並び、ハーモニカよう、と表現されていた。地面付近の背丈の低い植物を食べていたのではないか、と言われている。(ゴンドワナの時代 白亜紀前期)

アンガトラマ。頭部生体模型。ブラジル産。白亜紀前期。

本展の『目玉』マプサウルス。(ここからゴンドワナ分裂の時代 白亜紀後期)
アルゼンチン産。

白亜紀中期の植物相の解説展示。ちょっと専門的過ぎて全体の展示の中で違和感があった。

マプサウルスの動画CG。

だそうです。


マプサウルスの頭骨。

マシャカリサウルス。ブラジル産。

竜脚類の赤ちゃんの皮膚痕の残る卵。アルゼンチン産。素人では見分けがつきません。展示ケースの上に拡大写真があって、それを見ると理解出来ますが。

竜脚類の脊椎骨の一つ。大きい。

ウネンラギラ。アルゼンチン産。鳥類と共通の骨学的な特徴を持っているそうです。



右下のものは竜脚類の巣。

マシャカリサウルスのしっぽの先の細さと足の骨の太さの違いに感心する。


マシャカリサウルスの頭骨。

マジュンガサウルス。マダガスカル産。白亜紀後期。クリーニング途中のもの。

ラジャサウルス。インド産。左は生体模型。目の上のツノが特徴。

タベジャラ。ブラジル産。ここから翼竜のコーナー。
ブラジルの翼竜ではもっとも小さい。鳥類と同じ角質のクチバシがあり、歯がなく、口蓋にふくらみがある。果実食と考えられるそうだ。白亜紀前期。

タランドロメウス(海の走者)の頭部生体模型。巨大な骨質のトサカを持ち、体温調節をしたと考えられる。ということは温血動物の証拠。ブラジル産。白亜紀前期。

タランドロメウス。

タランドロメウスの頭部生体模型を正面から。

アンハングエラの新種。ゴンドワナ大陸の翼竜としては最大。翼開長約7m。

アンハングエラ(大むかし悪魔)の新種の頭部生体模型。ブラジル産。白亜紀前期。魚食性。

トロペオグナトゥス(曲がったアゴ)。ブラジル産。白亜紀前期。魚食性。
絵を一心に描いている子に感心。まだ、幼児だと思うけど上手。

日本の勝山産の恐竜の化石の一部も展示もされていた。先程のタランドロメウスを逆から撮影する。

恐竜絶滅は確かに『隕石だけでは説明出来ないな』と思っていた。

上のパネルの次のパネルに「地球温暖化」への警鐘のパネルがあり、そしてこのマングローブの植林ツアーのパネル。ちゃっかり自社の社会的な活動をアピールしているな、と感心?協賛団体になっている。

体験コーナー。実物です。これだけ大きいと持って行くのは不可能ですね。


最後はしっかりお土産コーナー。大賑わいです。

このようなゲーム機も設置されていました。
再入場は出来ません。
写真撮影はストロボなしでオッケー。ストロボ点けて携帯で撮っていた人は居たけど注意されたようすはなかった。
こじんまりとした感じの企画展示でした。招待券なので満足度は普通。
大陸移動説を前提(正しくはプレートテクニクス)とした展示が行われていることに時代を感じた。1970年代には考えられなかった企画展示である。
一般社会で大陸移動説が受け入れられるようになったのは1980年代からのように私には思われる。また、鳥類は恐竜の子孫という説が頻繁に見られるようになったのは、1990年前後のように思われる。時代とともに変化する科学の動きを長く見ることが出来てきたのは幸せである。
私自身小学生の頃、世界地図を見ていて、こことここはパズルのようにくっ付くのでは?と考え「とくにアフリカ大陸と南アメリカ大陸が合体出来そうだなあ、昔一塊の大陸だったのでは?」と考えたことがあった。中学生か高校生の頃にヴェゲナーの大陸移動説を知ってうれしくなったと同時に、彼自身は、子ども頃の疑問を実際に世界を踏破して、調査立証しようとしたヴェゲナーの姿勢に感心したのものだ。『科学者は自然現象に疑問を持っただけではなくて、それを立証検証しよう姿勢を貫くことが第一歩なのだ』ということを教えられたのだった。
家に帰ってから気が付いたのだけど、あの大きなトサカのタランドロメウス。横風を受けたらまともに飛べなかったんじゃないかなあ。少々疑問である。

会場を出るとニラバナの花が。

「せっかくだから常設展も」と行きたいところだが,時間の関係(午後には免許書き替え)もあるし、何度も来たことのある科博。この期間だけのコーナーをサーッと覗いてみました。

ノーベル賞受賞を意識した日本の科学者紹介コーナー。(ノーベル賞受賞者のみ)

益川さん小林さんの色紙。

益川さん小林さんの論文ノート。益川さんは英語が出来ないんじゃなくて「学ぼうとしない」ということにこだわりがあるようで、論文には英語が使われています。

地球館の恐竜コーナー。

地球館宇宙コーナーにあった隕石。

アメリカから寄贈された月の石。大阪万博で見た月の石はもっと大きかったけど。日の丸の上にちょこんと置かれているのが月の石。これは分析後、しっかりカプセル化されたものです。

THATER360で8分程の上映があるので覗いてみました。私は初めてです。360°のドームです。立って見ます。「マントルと地球の変動ー驚異の地球内部」という内容ちょっと表現方法に疑問が。360°の映像は面白かったけどもっとクリアだと良いですね。

ここが旧科博の日本館。懐かしい。
長い間改装されていた工事が2年程前に全て終わったそうです。旧科博は文化財になったのでは?と気になって後で出口で聞くと、昨年の夏に指定されたそうです。『今話題になっているので気になって』と言うと案内の女性は笑っていました。

フタバスズキリュウ。

旧科博では、この入口を入ってすぐの所に恐竜の展示があったのですが、今回は上野の歴代のパンダの剥製が展示されていました。

これも懐かしいフーコーの振り子。前のものに+αで発光ダイオードを付けて、分かりやすくしたようです。


ここが最高に懐かしい、旧入口。私が最初に科博に来たのは小学校低学年だったような。
ここから出入りしたいなあ。


このクジラ少し色あせたんじゃない?むかしはもっと黒かったような気がするが。

正面から撮りました。あたまの日の丸はカットしました。

平日なのに大道芸が。

少し足を伸ばして上野公園のサクラの様子を見てみました。

1週間後は大賑わいでしょう。私はその時期に来たことも、来ようとしたこともないけど。

ソメイヨシノはまだでしたが、公園の一角の早咲きのサクラは満開でした。

多摩産木材を活用した園路舗装がここに使われていたんですね。

西洋美術館のモクレンが満開です。

考える人の脇にサクラが。

上野駅に向かいます。
3月19日(木)
またもや人寄せイベントの恐竜展。毎年、首都圏のどこかで開催される『大』の付く恐竜展である。理科の関係で、また招待券が手に入ったので行ってみることにした。3月14日から6月21日まで開催だが、免許の書き替えもあったので、平日に年休を取って行くことにした。
チラシの『日本初上陸 大恐竜展 知られざる南半球の支配者』という仰々しいコピーも、辟易して来た感じがするが、一般券1500円が無料だから『まあ、いいか』という捉え方をして出かけた。会場は上野の国立博物館。
人の頭越しに見学するようなことはなく、見学にはほど良い来場人数であった。

上野公園口。土日より心持ち少ない位。春のポカポカ天気で平日でも人出は少なくない。

科博への入口は恐竜展は企画展なので、別の入口から。

D51の車輪。

この企画展は南アメリカや西アフリカ、南極大陸を構成した『ゴンドワナ大陸』で活躍?した恐竜の化石群展示が『売り』である。
入口で『パンゲア大陸』から『ゴンドワナ大陸』へ、さらに各大陸に分離移動した様子を映像が迎えてくれる。

南極大陸4000m地点で発掘されたクリオロフォサウルス。頭骨の角が特徴的。南極で発掘なんて、地球温暖化のおかげ?でしょうか。(パンゲアの時代 三畳紀 ジュラ紀)

肉食恐竜の祖先と考えられている小型の恐竜。アルゼンチンで発掘。三畳紀後期。まだ命名されていないそうだ。

ニジェールサウルス。これでも小型の竜脚類。

ニジェールサウルスの頸椎と洞椎。洞椎の横に開いている穴には空気の袋が入っていたそうだ。ニジェール産。

サンタナラプトルの生体模型。ブラジル産。

ニジェールサウルスの首の生体模型。上下の歯が左右にほぼ一直線に並び、ハーモニカよう、と表現されていた。地面付近の背丈の低い植物を食べていたのではないか、と言われている。(ゴンドワナの時代 白亜紀前期)

アンガトラマ。頭部生体模型。ブラジル産。白亜紀前期。

本展の『目玉』マプサウルス。(ここからゴンドワナ分裂の時代 白亜紀後期)
アルゼンチン産。

白亜紀中期の植物相の解説展示。ちょっと専門的過ぎて全体の展示の中で違和感があった。

マプサウルスの動画CG。

だそうです。


マプサウルスの頭骨。

マシャカリサウルス。ブラジル産。

竜脚類の赤ちゃんの皮膚痕の残る卵。アルゼンチン産。素人では見分けがつきません。展示ケースの上に拡大写真があって、それを見ると理解出来ますが。

竜脚類の脊椎骨の一つ。大きい。

ウネンラギラ。アルゼンチン産。鳥類と共通の骨学的な特徴を持っているそうです。



右下のものは竜脚類の巣。

マシャカリサウルスのしっぽの先の細さと足の骨の太さの違いに感心する。


マシャカリサウルスの頭骨。

マジュンガサウルス。マダガスカル産。白亜紀後期。クリーニング途中のもの。

ラジャサウルス。インド産。左は生体模型。目の上のツノが特徴。

タベジャラ。ブラジル産。ここから翼竜のコーナー。
ブラジルの翼竜ではもっとも小さい。鳥類と同じ角質のクチバシがあり、歯がなく、口蓋にふくらみがある。果実食と考えられるそうだ。白亜紀前期。

タランドロメウス(海の走者)の頭部生体模型。巨大な骨質のトサカを持ち、体温調節をしたと考えられる。ということは温血動物の証拠。ブラジル産。白亜紀前期。

タランドロメウス。

タランドロメウスの頭部生体模型を正面から。

アンハングエラの新種。ゴンドワナ大陸の翼竜としては最大。翼開長約7m。

アンハングエラ(大むかし悪魔)の新種の頭部生体模型。ブラジル産。白亜紀前期。魚食性。

トロペオグナトゥス(曲がったアゴ)。ブラジル産。白亜紀前期。魚食性。
絵を一心に描いている子に感心。まだ、幼児だと思うけど上手。

日本の勝山産の恐竜の化石の一部も展示もされていた。先程のタランドロメウスを逆から撮影する。

恐竜絶滅は確かに『隕石だけでは説明出来ないな』と思っていた。

上のパネルの次のパネルに「地球温暖化」への警鐘のパネルがあり、そしてこのマングローブの植林ツアーのパネル。ちゃっかり自社の社会的な活動をアピールしているな、と感心?協賛団体になっている。

体験コーナー。実物です。これだけ大きいと持って行くのは不可能ですね。


最後はしっかりお土産コーナー。大賑わいです。

このようなゲーム機も設置されていました。
再入場は出来ません。
写真撮影はストロボなしでオッケー。ストロボ点けて携帯で撮っていた人は居たけど注意されたようすはなかった。
こじんまりとした感じの企画展示でした。招待券なので満足度は普通。
大陸移動説を前提(正しくはプレートテクニクス)とした展示が行われていることに時代を感じた。1970年代には考えられなかった企画展示である。
一般社会で大陸移動説が受け入れられるようになったのは1980年代からのように私には思われる。また、鳥類は恐竜の子孫という説が頻繁に見られるようになったのは、1990年前後のように思われる。時代とともに変化する科学の動きを長く見ることが出来てきたのは幸せである。
私自身小学生の頃、世界地図を見ていて、こことここはパズルのようにくっ付くのでは?と考え「とくにアフリカ大陸と南アメリカ大陸が合体出来そうだなあ、昔一塊の大陸だったのでは?」と考えたことがあった。中学生か高校生の頃にヴェゲナーの大陸移動説を知ってうれしくなったと同時に、彼自身は、子ども頃の疑問を実際に世界を踏破して、調査立証しようとしたヴェゲナーの姿勢に感心したのものだ。『科学者は自然現象に疑問を持っただけではなくて、それを立証検証しよう姿勢を貫くことが第一歩なのだ』ということを教えられたのだった。
家に帰ってから気が付いたのだけど、あの大きなトサカのタランドロメウス。横風を受けたらまともに飛べなかったんじゃないかなあ。少々疑問である。

会場を出るとニラバナの花が。

「せっかくだから常設展も」と行きたいところだが,時間の関係(午後には免許書き替え)もあるし、何度も来たことのある科博。この期間だけのコーナーをサーッと覗いてみました。

ノーベル賞受賞を意識した日本の科学者紹介コーナー。(ノーベル賞受賞者のみ)

益川さん小林さんの色紙。

益川さん小林さんの論文ノート。益川さんは英語が出来ないんじゃなくて「学ぼうとしない」ということにこだわりがあるようで、論文には英語が使われています。

地球館の恐竜コーナー。

地球館宇宙コーナーにあった隕石。

アメリカから寄贈された月の石。大阪万博で見た月の石はもっと大きかったけど。日の丸の上にちょこんと置かれているのが月の石。これは分析後、しっかりカプセル化されたものです。

THATER360で8分程の上映があるので覗いてみました。私は初めてです。360°のドームです。立って見ます。「マントルと地球の変動ー驚異の地球内部」という内容ちょっと表現方法に疑問が。360°の映像は面白かったけどもっとクリアだと良いですね。

ここが旧科博の日本館。懐かしい。
長い間改装されていた工事が2年程前に全て終わったそうです。旧科博は文化財になったのでは?と気になって後で出口で聞くと、昨年の夏に指定されたそうです。『今話題になっているので気になって』と言うと案内の女性は笑っていました。

フタバスズキリュウ。

旧科博では、この入口を入ってすぐの所に恐竜の展示があったのですが、今回は上野の歴代のパンダの剥製が展示されていました。

これも懐かしいフーコーの振り子。前のものに+αで発光ダイオードを付けて、分かりやすくしたようです。


ここが最高に懐かしい、旧入口。私が最初に科博に来たのは小学校低学年だったような。
ここから出入りしたいなあ。


このクジラ少し色あせたんじゃない?むかしはもっと黒かったような気がするが。

正面から撮りました。あたまの日の丸はカットしました。

平日なのに大道芸が。

少し足を伸ばして上野公園のサクラの様子を見てみました。

1週間後は大賑わいでしょう。私はその時期に来たことも、来ようとしたこともないけど。

ソメイヨシノはまだでしたが、公園の一角の早咲きのサクラは満開でした。

多摩産木材を活用した園路舗装がここに使われていたんですね。

西洋美術館のモクレンが満開です。

考える人の脇にサクラが。

上野駅に向かいます。
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