ニセ科学フォーラム
学習院大学
11月9日(日)
私は今年は参加を見合わせるつもりでしたが、若い教師を誘ってみたら興味を示したので一緒に参加することにしました。テルミン演奏のあるという懇親会にも参加すると言うので申込しましたが,結局枯れは当日懇親会参加をキャンセルしました。
八柱で待ち合わせて目白駅へ。
前もって連絡のあった当日の内容
2008年11月9日午後1時半から5時半まで
(受付は午後1時~1時25分)
学習院大学・西 5 号館地下 B1 教室
【プログラム】
1:30 左巻健男 開会の挨拶・事務連絡
1:40 菊池誠 ニセ科学問題の見取り図(質疑を含めて 40 分)
2:20 田崎晴明 科学を教えること・伝えること、そして「ニセ科学」(質疑を
含めて 40 分)
3:00 休憩(10 分)
3:10 小内亨 ニセ科学健康情報の見方考え方(仮題)(質疑を含めて 80 分)
4:30 休憩(10 分)
4:40 -- 5:30 討論
【懇親会(有志)】
フォーラム終了後、6 時から 8 時過ぎまで、会場の隣の大学食堂 2 階で懇親会
を開催します(費用は、参加人数にもよりますが、お一人 3000 円から 4000 円
を想定しています)。懇親会では菊池誠さんに電子楽器テルミンを演奏。

八柱駅前に新たにビルが。関係者か写真を撮っている方が。元はパチンコ屋であった。

目白駅。

目白駅から見た学習院大学。

学習院大学側から見た目白駅。

正門

昨年はここ学習院大学付属中・高の校舎で、ニセ科学フォーラムが開催されたので「今年もここ」と思いこんで行きました。しかし、気配が全くなく、守衛さんに聞くことになりました。「思い込み」が強く、連絡文をよく読んでいませんでした。
今年は大学の会館です。


会場の西5号館

学習院大学の学内掲示にもこのようなものが。

会場入口

1階は大きなホールになっていて、地下が会場です。




進行役の小波秀雄さん。

左巻さんの主催者挨拶です。

菊池さんのプレゼンは文書中心でしたので、以下にそのだいたいのプレゼンを文書化しました。一部間違いがあるかもしれませんが。正面に立ってプレゼンされたので、文書が一部読めませんでした。
その後の田崎さん、小内さんのプレゼンは文章が多かったり、画像があったりで、文書化は諦めました。ちょっと画像が見にくいかもしれませんが、雰囲気だけでも。
田崎さんの問題提起は、とくに現行指導要領の非科学性を問題にしていました。まったく同感です。
小内さんの提言は、医者からの提起と言うこともあり、たいへん興味深く聞きました。「信じるものは救われる」という側面が、あるかも?しれない健康関係の食品?は「信じても救われない」どころか「信じると救われない」側面を持っています。その点、いかがわしい健康食品業界に名前を貸したりして犯罪?に結果的に加担しているような医者もいるような中で、多忙な医者の業務を割き、ニセ科学を批判されている小内さんのような方の発言を、たいへん心強く感じました。

菊池誠さんの報告。「ニセ科学問題の見取り図」
プレゼンテーション内容(一部割愛)
代表的なもの(世界的に見て)
・創造論科学とIntelligent Design説
ーキリスト教教義を科学に見せかける
ーIntelligent Desigはさらに強く科学を装う
・ルセント事件
=政治的イデオロギーから学説を選択
・日本でも論争があった
・さまざまなニューエイジ・サイエンス
・ホメオパシーなど
日本でのニセ科学
・怪しい「水商売」
ー磁気・クラスター・ゲルマニウムなど、科学的に見せる要素満載
・科学的な根拠はない・またはわずか
・波動・水からの伝言
ー波動・共鳴・磁場など
・中身はニューエイジ・オカルト的
・科学的根拠はない
・マイナスイオン
ー大手家電メーカーが参入
ー名前が優先・実態はいろいろ
・気分や健康にはかすかな効果しかないことがほぼ明らか
・アメリカではとっくに廃れている
・ゲルマニウム
ー科学的な根拠はない・または薄い
・ゲーム脳の恐怖
―科学的根拠なし
・結果だけが受け入れられている
・「ゲーム脳」を勝手に解釈して肯定するケースも
・EM菌
ー万能性を謳う・大学発
・ほとんど効果は検証されていない
ー環境運動・運動体等
行政も市民運動ニセ科学を利用する・にだまされる
・水俣病での怪しい専門家
ー「公害事件で・・・」(津田、岩波)
・原発をめぐる怪しい言説
・食の安全をめぐる怪しい言説
・「買ってはいけない」
・怪しいエコ
ーそれこそ、行政も市民運動も
科学と意志決定
・市民側だとか行政側だとかいう話ではなく
ー科学としては何がどこまで言えるのか
・現状の知識
・整合性・もっともらしさ
ー科学的知見から意志決定への過程
・科学的知見は合理的に取り入れられたか
・最後の一線の引きかたは科学だけではー意に決まらない
ーが、天と地ほども違う
周辺領域
・オカルト
・ニューエイジ、ニューエイジ・サイエンス
・スピリチュアル
ー江原・細木ほか
・陰謀論
ーApollo Hoax
ー911同時多発テロ自作自演説
・科学者が重要な役割を果たしている
最近のできごと
・「あるある大辞典2」捏造事件
ー二年近く前ですが
ー捏造よりも「テレビの実験でなにかが検証できるか」が問題
・Experimentとdemonstrationの違い
・テレビ局は「科学の手続き」を本当に知らないのかもしれない
ーバラエティと科学番組の境界
・旭川大学が江原啓之を客員教授として招聘
ー実現せず
・世間の批判による圧力?
ーテレビでの霊視に対する批判等
・ウォーターエネルギーシステム騒動
ー永久機関か?
・議員にアピール
・関東地区女性校長会総会で江原勝が講演
ー「水からの伝言」批判がいかに届いていないか
・批判側のマーケティングの問題
ーテレビで問題視
・どの程度届いたか

バイオシーパルス問題
・波動転写機のマルチ商法
ー業務停止命令
・「波動」がニュースに登場
ーニセ科学としての認知度はあがったlか
・波動測定器・転写機の中身が初めてテレビで公開・検証された
ー「波動ビジネス」に影響を与えるか
EM
・環境運動EM団子を川に投入することについての福島県の見解
ー「EM菌投入は河川の汚濁源」
・EM以外も同様
・橋下大阪府知事がイベントでEM団子を
批判
・学術会議シンポジウム
ー参加者少なかった
・サイエンスアゴラ(JST)
教育現場への浸透
・「水からの伝言」と道徳
ーいい話と事実との違い
・「ゲーム脳の恐怖」と生活指導
ー根拠よりも気分
・EM菌と環境教育
ー根拠よりも気分
・陰謀論と「多様なものの見かた」
ー相対主義の誤用
非合理化する社会
・二分法
ー科学に対する誤用
・白黒つけるのが科学?
ー白黒つけてほしい願望
・比較や考えるプロセスの軽視
・答がないことへの不安・耐性のなさ
ーゼロリスク信仰
・程度問題の軽視
迷信化するニセ科学
・薄く広く浸透
・事実であるという「気分」
ー血液型性格判断
ーマイナスイオン
ー水道水の危険性
ー陰謀論
今後
・ニセ科学問題がマスコミに取り上げられる機会は増えた・・・と思う
ーどう伝わっているのか
・意識調査のようなものがほしい・・・か
・伝わらないところにはまったく伝わっていない・・・ようだ
ー伝達の方法
・マーケティングの問題
ーニセ科学は「情緒」に訴えかける
・すでに負けている
ー正しければ伝わるというものではない
・黒い文字だけのプレゼンではだめだ
・Keynoteでかっこういいプレゼンだ
ー次のプレゼンはかっこういいぞ
ニセ科学と呼ぶ前に考えること
・間違いはニセ科学ではない
ー科学的手続きをきちんと踏んでも、間違うときは間違う
・意思決定の問題
ー合理的な範囲でも線の引き方は一意ではない
・安全基準
・温暖化問題
・提唱者と善意の受容社
ー善意の人を説得するにはどうするか
ー大槻先生ではだめだろう
・リテラシーを育てる
ーおとなも、というより、おとなの!
・場合によっては教育者の
ー言うは易く、行うは難し







































































































天羽さん


質疑と討論。


学習院の学食で懇親会。3500円。ウ~ン味と内容から言って3500円は高いかな?







テルミンです。


菊池さんのテルミン演奏です。適当にやっているようにも見えたけど後でやらせてもらったらなかなか難しい。一種のパフフォーマンス的な麺はあるけれど。
菊池さんはネットで5万円で買ったと言っていました。正価は7~8万円程らしい。






少し雨がパラつく中を帰宅しました。正門は閉まっていたので、脇から出ました。

初めての経験だけど、目白駅で切符を取り損ねて、中に切符が入ってしまった。
結局見つからなかったのだけど(隙間に落ちた?)自動改札機をまじまじと見ることに。


目白駅で小内さん夫妻といっしょになりました。質問したかったゲルマニウムのことを聞いたりしました。池袋までの1駅の会話でした。
学習院大学
11月9日(日)
私は今年は参加を見合わせるつもりでしたが、若い教師を誘ってみたら興味を示したので一緒に参加することにしました。テルミン演奏のあるという懇親会にも参加すると言うので申込しましたが,結局枯れは当日懇親会参加をキャンセルしました。
八柱で待ち合わせて目白駅へ。
前もって連絡のあった当日の内容
2008年11月9日午後1時半から5時半まで
(受付は午後1時~1時25分)
学習院大学・西 5 号館地下 B1 教室
【プログラム】
1:30 左巻健男 開会の挨拶・事務連絡
1:40 菊池誠 ニセ科学問題の見取り図(質疑を含めて 40 分)
2:20 田崎晴明 科学を教えること・伝えること、そして「ニセ科学」(質疑を
含めて 40 分)
3:00 休憩(10 分)
3:10 小内亨 ニセ科学健康情報の見方考え方(仮題)(質疑を含めて 80 分)
4:30 休憩(10 分)
4:40 -- 5:30 討論
【懇親会(有志)】
フォーラム終了後、6 時から 8 時過ぎまで、会場の隣の大学食堂 2 階で懇親会
を開催します(費用は、参加人数にもよりますが、お一人 3000 円から 4000 円
を想定しています)。懇親会では菊池誠さんに電子楽器テルミンを演奏。

八柱駅前に新たにビルが。関係者か写真を撮っている方が。元はパチンコ屋であった。

目白駅。

目白駅から見た学習院大学。

学習院大学側から見た目白駅。

正門

昨年はここ学習院大学付属中・高の校舎で、ニセ科学フォーラムが開催されたので「今年もここ」と思いこんで行きました。しかし、気配が全くなく、守衛さんに聞くことになりました。「思い込み」が強く、連絡文をよく読んでいませんでした。
今年は大学の会館です。


会場の西5号館

学習院大学の学内掲示にもこのようなものが。

会場入口

1階は大きなホールになっていて、地下が会場です。




進行役の小波秀雄さん。

左巻さんの主催者挨拶です。

菊池さんのプレゼンは文書中心でしたので、以下にそのだいたいのプレゼンを文書化しました。一部間違いがあるかもしれませんが。正面に立ってプレゼンされたので、文書が一部読めませんでした。
その後の田崎さん、小内さんのプレゼンは文章が多かったり、画像があったりで、文書化は諦めました。ちょっと画像が見にくいかもしれませんが、雰囲気だけでも。
田崎さんの問題提起は、とくに現行指導要領の非科学性を問題にしていました。まったく同感です。
小内さんの提言は、医者からの提起と言うこともあり、たいへん興味深く聞きました。「信じるものは救われる」という側面が、あるかも?しれない健康関係の食品?は「信じても救われない」どころか「信じると救われない」側面を持っています。その点、いかがわしい健康食品業界に名前を貸したりして犯罪?に結果的に加担しているような医者もいるような中で、多忙な医者の業務を割き、ニセ科学を批判されている小内さんのような方の発言を、たいへん心強く感じました。

菊池誠さんの報告。「ニセ科学問題の見取り図」
プレゼンテーション内容(一部割愛)
代表的なもの(世界的に見て)
・創造論科学とIntelligent Design説
ーキリスト教教義を科学に見せかける
ーIntelligent Desigはさらに強く科学を装う
・ルセント事件
=政治的イデオロギーから学説を選択
・日本でも論争があった
・さまざまなニューエイジ・サイエンス
・ホメオパシーなど
日本でのニセ科学
・怪しい「水商売」
ー磁気・クラスター・ゲルマニウムなど、科学的に見せる要素満載
・科学的な根拠はない・またはわずか
・波動・水からの伝言
ー波動・共鳴・磁場など
・中身はニューエイジ・オカルト的
・科学的根拠はない
・マイナスイオン
ー大手家電メーカーが参入
ー名前が優先・実態はいろいろ
・気分や健康にはかすかな効果しかないことがほぼ明らか
・アメリカではとっくに廃れている
・ゲルマニウム
ー科学的な根拠はない・または薄い
・ゲーム脳の恐怖
―科学的根拠なし
・結果だけが受け入れられている
・「ゲーム脳」を勝手に解釈して肯定するケースも
・EM菌
ー万能性を謳う・大学発
・ほとんど効果は検証されていない
ー環境運動・運動体等
行政も市民運動ニセ科学を利用する・にだまされる
・水俣病での怪しい専門家
ー「公害事件で・・・」(津田、岩波)
・原発をめぐる怪しい言説
・食の安全をめぐる怪しい言説
・「買ってはいけない」
・怪しいエコ
ーそれこそ、行政も市民運動も
科学と意志決定
・市民側だとか行政側だとかいう話ではなく
ー科学としては何がどこまで言えるのか
・現状の知識
・整合性・もっともらしさ
ー科学的知見から意志決定への過程
・科学的知見は合理的に取り入れられたか
・最後の一線の引きかたは科学だけではー意に決まらない
ーが、天と地ほども違う
周辺領域
・オカルト
・ニューエイジ、ニューエイジ・サイエンス
・スピリチュアル
ー江原・細木ほか
・陰謀論
ーApollo Hoax
ー911同時多発テロ自作自演説
・科学者が重要な役割を果たしている
最近のできごと
・「あるある大辞典2」捏造事件
ー二年近く前ですが
ー捏造よりも「テレビの実験でなにかが検証できるか」が問題
・Experimentとdemonstrationの違い
・テレビ局は「科学の手続き」を本当に知らないのかもしれない
ーバラエティと科学番組の境界
・旭川大学が江原啓之を客員教授として招聘
ー実現せず
・世間の批判による圧力?
ーテレビでの霊視に対する批判等
・ウォーターエネルギーシステム騒動
ー永久機関か?
・議員にアピール
・関東地区女性校長会総会で江原勝が講演
ー「水からの伝言」批判がいかに届いていないか
・批判側のマーケティングの問題
ーテレビで問題視
・どの程度届いたか

バイオシーパルス問題
・波動転写機のマルチ商法
ー業務停止命令
・「波動」がニュースに登場
ーニセ科学としての認知度はあがったlか
・波動測定器・転写機の中身が初めてテレビで公開・検証された
ー「波動ビジネス」に影響を与えるか
EM
・環境運動EM団子を川に投入することについての福島県の見解
ー「EM菌投入は河川の汚濁源」
・EM以外も同様
・橋下大阪府知事がイベントでEM団子を
批判
・学術会議シンポジウム
ー参加者少なかった
・サイエンスアゴラ(JST)
教育現場への浸透
・「水からの伝言」と道徳
ーいい話と事実との違い
・「ゲーム脳の恐怖」と生活指導
ー根拠よりも気分
・EM菌と環境教育
ー根拠よりも気分
・陰謀論と「多様なものの見かた」
ー相対主義の誤用
非合理化する社会
・二分法
ー科学に対する誤用
・白黒つけるのが科学?
ー白黒つけてほしい願望
・比較や考えるプロセスの軽視
・答がないことへの不安・耐性のなさ
ーゼロリスク信仰
・程度問題の軽視
迷信化するニセ科学
・薄く広く浸透
・事実であるという「気分」
ー血液型性格判断
ーマイナスイオン
ー水道水の危険性
ー陰謀論
今後
・ニセ科学問題がマスコミに取り上げられる機会は増えた・・・と思う
ーどう伝わっているのか
・意識調査のようなものがほしい・・・か
・伝わらないところにはまったく伝わっていない・・・ようだ
ー伝達の方法
・マーケティングの問題
ーニセ科学は「情緒」に訴えかける
・すでに負けている
ー正しければ伝わるというものではない
・黒い文字だけのプレゼンではだめだ
・Keynoteでかっこういいプレゼンだ
ー次のプレゼンはかっこういいぞ
ニセ科学と呼ぶ前に考えること
・間違いはニセ科学ではない
ー科学的手続きをきちんと踏んでも、間違うときは間違う
・意思決定の問題
ー合理的な範囲でも線の引き方は一意ではない
・安全基準
・温暖化問題
・提唱者と善意の受容社
ー善意の人を説得するにはどうするか
ー大槻先生ではだめだろう
・リテラシーを育てる
ーおとなも、というより、おとなの!
・場合によっては教育者の
ー言うは易く、行うは難し










































































































質疑と討論。


学習院の学食で懇親会。3500円。ウ~ン味と内容から言って3500円は高いかな?







テルミンです。


菊池さんのテルミン演奏です。適当にやっているようにも見えたけど後でやらせてもらったらなかなか難しい。一種のパフフォーマンス的な麺はあるけれど。
菊池さんはネットで5万円で買ったと言っていました。正価は7~8万円程らしい。






少し雨がパラつく中を帰宅しました。正門は閉まっていたので、脇から出ました。

初めての経験だけど、目白駅で切符を取り損ねて、中に切符が入ってしまった。
結局見つからなかったのだけど(隙間に落ちた?)自動改札機をまじまじと見ることに。


目白駅で小内さん夫妻といっしょになりました。質問したかったゲルマニウムのことを聞いたりしました。池袋までの1駅の会話でした。
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