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演劇人の心意気

非戦を選ぶ演劇人の会
「9条を守りたいのに 口ベタなあたたに…」

                     8月26日(月)小雨

 今月15日に新宿のスペース・ゼロで開催されていた「平和のための戦争展」会場でチラシを見つけた。数年前からこのような会が上演活動をしていることは知っていたが、前もって日程を確認できたのは初めてである。
 永井愛さんのお芝居は5本程見ているし、ずいぶん前にご本人と少しだが話したこともある。お父さんの永井潔さんは敬愛する画家の1人で、アンデパンダン展を通じて毎年作品を見ているし、杉並区で開かれた個展にも行ったことがある。

 19日、初めて近所のサンクス(ぴあ扱い)で演劇のチケットを買った。1500円。

 「9条は守りたいけど 口ベタなあなたへ…」
 非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.11
 二兎社 永井愛作・構成 永井愛、西川信廣

 『ピースリーディング』ということで、出演の役者自身が『台本を読みながら憲法を学んでいる』というようにも感じられる舞台であった。『9条を守ろうと言う姿勢』がステージ全体(舞台からも舞台装飾からも)伝わって来て、出演者やスタッフのその心意気に感心した。
 実質的主演の根岸季衣さんの熱演。会場全体にしみ込んでいくような平幹二朗さんの語りのうまさ。渡辺えり子さんのコメディアン的なアドリブ。NHKのトップセールスという番組で認識した山口馬木也さんのホスト?役、なかなかうまかった。
 知名度の高い役者さんそれぞれが、それぞれの役柄で「9条への思い」を演技に込めている、ということがホール全体に満ちていた。限られた練習時間だったのだろう、ちょっとちぐはぐな場面も新鮮だった。
 『出演者+スタッフで100人+観客500人+別室でのモニター観客100人』の9条を守り広げていこうという熱気がゼロ・ホール全体から溢れ出ていた。
 出演者の皆さん、影で舞台を支えたスタッフのみなさんの心意気が素敵な舞台だった。
 妨害活動への警備の問題もあるだろうが、入場制限のない、より大きな会場で大勢の方に見てもらいたい内容である。例えば、上野水上音楽堂とか日比谷の野外音楽堂とかで公演出来ると良い。
 Tシャツを1枚だけ買うつもりが交換しようとして、結局2枚(1枚1500円)買ってしまった。

 この日、アフガニスタンでペシャワール会のスタッフが殺された。
 人殺しの武器を地上から無くさなくては。



雨の18時の新宿南口。新宿はさすがに人が多くて、傘をささなくとも傘をさしている人の間を縫って歩くと雨に濡れなかった。


先日15日にも来たゼロ・ホール。


大勢のスタッフが上演を支えていた。


ステージには新聞紙(戦争を扱った記事のもの)で作られた鳩と嘴の「9」の文字。舞台装置としては木製の椅子のみ。


朝倉摂さんの絵を使ったチラシ。


チラシの裏。


非戦を選ぶ演劇人の会のHPから

憲法の問題を、ご町内の“世間話”としてぐっと身近に引き寄せた話題作。
豪華で多彩なキャストが一堂に会するのも、 2日間限定のリーディング公演ならではの魅力です!
2007年の上演台本が公開されています。(※http://hisen-engeki.com/のHPからダウンロードできます)

永島敏行さん、深浦加奈子(※25日に亡くなった)さんが出演出来なくなりました。
石川武さん、鈴木弘秋さん、富沢亜子さんの出演が決定しました。

出演予定者:
(五十音順):
明樹由佳、麻丘めぐみ、石川武、板倉光隆、大沢健、
大塚道子、小杉美香、坂口良子、沢田亜矢子、鈴木弘秋、
関根信一、富沢亜子、 長山藍子、 根岸季衣、平幹二朗、
毬谷友子(25日のみ)、丸尾聡、みやなおこ、深山洋貴、
山川恵里佳、山口馬木也、蓉祟、ラサール石井(26日のみ)、
流山児 祥(25日のみ)、渡辺えり(26日のみ) 他

(※昨年は横町のマダムに草笛光子さんやソンニも出演した)

舞台美術:加藤ちか
舞台監督:金安凌平
照明:中川隆一
音響:市来邦比古

非戦を選ぶ演劇人の会実行委員:
永井愛、渡辺えり、坂手洋二、福島明夫、丸尾聡、篠原久美子、
西山水木、野中友博、関根信一、明樹由佳、くまがいマキ、
中山マリ、宮島千栄、小澤浩明、清木場直子、猪熊恒和、常田景子、
朝倉摂、林光、三田和代、高橋長英、加藤ちか、西川信廣、
根岸季衣、松岡和子、杉浦久幸、今泉ちえこ、金安凌平、相馬杜宇、楢原拓





2008年8月26日(火)「しんぶん赤旗」の記事から

「9条守りたいのに…」
非戦演劇人の会が朗読劇
 「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛さん、渡辺えりさんら三十人)は二十五日、東京・代々木の全労済ホールで、十一回目のピースリーディング(朗読劇)を開きました。
 平幹二朗さん、長山藍子さんらが、憲法九条をめぐる議論を展開する「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」を上演。九条の大切さを描きだし会場いっぱいの四百六十余人から大きな拍手が送られました。劇作家・永井愛さんが昨年書き下ろした作品の再演で、二十六日も同会場で上演されます。
 朗読劇は、憲法九条をめぐる論議をご町内の話として描いた作品。平さんは「世間話評論家」、長山さんは「横丁のマダム」役、根岸季衣さん演じる護憲派主婦、毬谷友子さん演じるパッチワーク教室の先生らに、改憲派も登場してけんけんごうごうの憲法論議。護憲派がしだいに優位に立つ展開に客席から笑いと拍手が起こりました。演出は永井愛さんと西川信廣さん。
 朗読劇には、麻丘めぐみ、大沢健、大塚道子、坂口良子、沢田亜矢子さんらが出演しました。
 盛んに拍手を送っていた女性(31)=東京・品川区在住、会社員=は「明るく、わかりやすく、いろんなことが盛り込まれた芝居でした。いろんな世代の人が見ても共感できると思いました」と話していました。
(25日上演のついての記事です)

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2008.08.28 Thu l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲