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行田の蓮     2008年7月6日(日)

 4時30分に自宅を出て5時50分には行田に着く。朝から暑く蒸していた。行田の蓮池に公園には、すでに駐車場の監視員がたくさんいて、駐車している車も多い。駐車場の5分の1ほどが空いている程度であった。
 蓮池を出る頃は長蛇の車列であった。

行田の蓮<古代蓮の里>に行かないか、と1週間程前から兄から誘われていた。はっきり言って蓮の花にたいするイメージは仏像の台座や極楽浄土の飾りのイメージで、どうも「線香くさい」という概念から離れられず、あまり好みではない花であった。気はあまり進まなかったが、兄が何年か振りで誘ってくれていること、わざわざトイレの温水洗浄便座を持ってきてくれる(甥の引っ越しでいらなくなったもの。)ということもあってつき合うことにした。
 私にとっては骨折後、久し振りの遠出である。

行ってびっくりカメラの放列
 6時というのに暑くてすぐ汗。花は午前中が勝負とのことでたくさんの人。蓮の公園内のカメラの機材の金額をすべて足したら数十億円になるだろうな、というような数のカメラの数と機材であった。

 古代蓮の里は1971年からのゴミ焼却場造成の時に1973年に発見された蓮の種(およそ1400年前から3000年前の蓮)から咲かせた蓮の花を中心に整備された公園である。古代蓮会館が開館したのは9年前である。私が知らなかったのも当然かも知れない。気を付けて見てみるとこの時期に新聞やテレビのニュースでよく報道されたり紹介されたりしている。
 ハスの種は殻が厚いので、発芽しづらい。逆にこのことによって保存が長期間でも発芽が可能なのであろう。私も高校からもらった蓮の種を傷つけて(傷つけないと殻が堅くて発芽しづらい)何度かチャレンジしたが花が咲くまでには行かなかった。今年は、ニッパーでがんがん傷つけたせいか、バケツに植えた種が発芽したものが多い。今現在、花はまだである。
 古代蓮は、大賀ハスとして、千葉県千葉市の検見川で発見されたものが有名。千葉駅近くの千葉公園内で今も見られる。
 蓮がレンコンである、という認識があまりなかった。ちょっと考えれば当たり前なのだが。古代蓮開館の展示で「そうか」と再認識した。ただし、花ハスと食用ハスは種類が違うようだが。



行田の蓮池の近くなのだが、カーナビを使っても少し迷った。道端の地蔵さん。


公園の駐車場。朝まだ6時前である。


入ってすぐの所はさまざまな種類の蓮の花が植えられている。ここだけと思っていたらまだまだ奥があった。














蓮の葉はこのように水をよく弾くので、この水滴のようすも絵になる。




公園内には蓮以外の花も。










シャボン玉のパフォーマンスもしていた。この時間はまだ朝の6時45分なのに家族連れの子どもも多い。








奥の方にもたくさんの古代蓮が。














蓮以外の水生植物も。


アザミ。






















このいちばん公園の奥の池の蓮が私には共感出来た花々であった。池の護岸も滑りやすいが自然である。


かわいらしいキノコ。折られちゃっていたけど。


監視用のカメラかな?と思ったらライブカメラらしい。


















有名らしいが(兄もガイドブックで知ったらしいが)全然知らなかった。1個100円。
どうということもないコロッケ。100円は高い。他の所で80円で売っていたらしいが。






古代蓮会館のロビーのオブジェ。入館費400円。


タワーへ。


展望台から。










1階に戻り会館内の展示を見学。




















この会館も含めて朝の7時から営業している。




さきたま古墳公園に向かう。
車で10分もかからない。




忍城藩主の墓もあるらしい。ここには入らなかった。




この公園も広い。とにかく暑かったが全て古墳を見ようとしたので、すたすた歩いた。
涼しい時期なら気持ち良く歩けそうだ。


スイレン。スイレンと言えばモネのイメージだね。




古墳が見えて来た。この古墳は稲荷山古墳。


正面にデンとした丸墓山古墳。




家族で見学していた子の1人が捕まえたカナヘビをカメラでパシャ。


古墳の頂上から。




































将軍塚古墳。裏に回ったら中に入れる、とは思わなかった。


将軍塚古墳入館料200円。狭いが涼しいのでホッとした。石室の石は房総の石を使っているのだそうだ。






蛇行状鉄器の旗竿がおもしろい。












二子山古墳。


80年程前の埼玉村と表示されたの石碑。


鉄砲山古墳。






古墳の周りが広い範囲で発掘調査されていた。








中の山古墳。この古墳は標識らしいものが見えなかった。草の下になっているのかな。


奥の山古墳。


さきたま緑道の入口?らしい。


あらためて古墳群の地図を確認。






ヤマモモの実を食べてみる。








移築民家が2軒。








「水」の字が棟に。火難除け。








さきたま史跡の博物館200円。




<テーマ展示考古学で学ぶ動物とのかかわり シリーズ杖刀人のくにの考古学>7月13日まで。という企画展示があった。








珍しい魚の埴輪。








体験コーナーも。


展示物の撮影は許可を受けると可能。








国宝の金錯銘鉄剣。


窒素ガスで保存されている。






蛇行状鉄器の旗竿。旗を立てた馬形埴輪も出土している。この旗竿がなぜこのような形状なのか興味をもった。日本では数少ないらしいが、朝鮮ではよく見つかるらしい。学芸員に質問してみた。「よく分かっていないが馬にまたがって竿を立ててもぶつからないためではないか?」と言うのだが私には納得出来ない。そのことも少し理由としてはあるのだろうが、このような形状に曲げる必要はない。私の仮説は、長が凱旋する時に、旗がはねるように動くようすから、沿道の群衆から見えやすくするためではないか?と考えた。どうだろうか。








蝋石での勾玉作り。少しやらせてもらった。本当はヒスイで作られたのであろうが、体験ではより穴の空けやすい蝋石で行うそうだ。




甲冑を着せてもらったり、古代服を着せてもらったり出来る。


勾玉作り各セット200円で売られていた。






埼玉県名発祥の地の碑。


瓦塚古墳。








はにわの館。埴輪作りが体験出来る。






愛宕山古墳。


水城公園へ。忍城の一角にある。端の方に車を停めたので、忍城そのものまでそうとうの距離があった。10分程歩いた。もちろんまたまた汗びっしょり。












本来の三重櫓のあった場所。今建てられている所から300mくらい離れている。


三重櫓跡からすぐの所に隠居所跡の碑。


やっと忍城の入口。




1988年に建てられたコンクリート製の忍城三重櫓。






昨年の夏に訪問した伊勢の「桑名城から松平氏が移封された」ということに興味を持った。


この鐘は桑名から持参した当時のものだそうだ。レプリカ。実際のものは館内に。


郷土博物館になっている。疲れて入らなかった。入館料は200円だが。行田市郷土博物館200円。


入口のみ覗く。








塀には形がそれぞれ違うけど鉄砲のための窓が。


この連絡通路から三重櫓に入れるようだ。








行田小学校の校庭からの三重櫓。


行田小学校正面。


何かの会館かな?と思ってしまった立派な民家。


この辺りが本丸かな、と思われる所から滝が流れている。


滝は湧き水ではなくポンプ仕掛け。




大きな石碑をこんな風に支えているのがおもしろくてパシャ。




尾長鶏が放たれていた。


ここ行田公民館に車を停めていました。


後日、新聞で見つけた書籍紹介の欄。読んでみたくなった。

「渋滞を避けたい」という兄の希望で、昼食も摂らないで14時15分帰宅した。朝早くからの行動で暑かったが、結果的には楽であった。『早起きは「三文の徳」』というような典型的な小さな旅であった。


 今回の小さな旅で、行田という市自体に対する認識を新たにした。
 人口は8万7千人なのに歴史のある街で、さきたま(埼玉)という埼玉県の名の発祥の地だそうだ。平和のための戦争展8月開催案内のチラシも見かけた。
 さきたま古墳群があり「埼玉古墳群を世界遺産に」という運動がされている。私から見ると少し無理があるようだが。「1968年の稲荷山古墳から金錯銘鉄剣(国宝)発見」と「最大の円墳 丸墓山古墳」「水城公園内の忍城」が売りのようだ。足袋製造でも有名らしい。
 ゼリーフライとフライ(これはクレープの1種らしいが食べる機会はなかった)もこの地方独特のものらしい。当たり前だが、関東近辺でも知らない所や知らないことがたくさんあることを再認識した旅であった。

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