千葉市科学館 2008年7月4日(金)
千教研(千葉県の教職員の研修日。年4回しかない)で千葉市の千葉市科学館に。千葉市科学館は昨年10月20日開館。入館料大人500円。プラネタリウムセットでは800円。今回は研修で入館料無料なので参加した。14時前に千葉駅に着く。駅から10分程歩き14時過ぎに会場に着く。集合時間は14時15分までなので歩いて十分間に合った。
この辺りが千葉市の中心街で、ちょうど官庁街と昔からの繁華街の境目あたりに位置する。店のシャッターが降りて移転案内の紙が貼ってあるお店が少なくない。街の再開発がされつつあり、昔とずいぶん雰囲気が変わって来つつある。その再開発の目玉の1つがこの科学館の入っているキボール(Qiball)のようなのだ。周辺でもビル建設が進んでいた。
ガラス張りのビルを入るとアトリウムという名のエントランスで千葉空襲写真パネル展の展示をやっていたので見学。科学館への移動(7・8・9階)の声がかかったのでエレベーターで科学館の入口でプラネタリウムの入口でもある7階へ向かう。
まず最初は「銀河鉄道の夜」というアニメーションの上映をプラネタリウムで見る。すこぶるつまらなかった。プラネタリウムなのに星の上映はほとんどなくて、最初に当日の夜の星空の上映され案内があっただけ。後はほとんどこのアニメーションの上映である。内容は『宮沢賢治の銀河鉄道の夜』のだいたいのストーリーを追ったイメージ映像で、作者の思いこみ(?)だけの作品。製作に金は掛かっているのだろうが税金の無駄?子ども対象の映像という訳でもない。小さな子が団体でも来ていたが気の毒に思えた。子ども達は静かに見ていた(?)が。プラネタリウムそのものの星々の紹介の方を見たかった。映像の上映中周りは寝ている方が多かったが、私はあまりにつまらないので腹を立てながら全部見てしまった。
見た後にワンダータウンと位置づけられた8階の実験室に移って、館内の概要の説明を受けてから自由に観覧。8階は視覚等の感覚の不思議と数の不思議。主に物理的なテーマ。ここからジオタウンの10階に上がりテクノタウンの9階へという順に見学した。
18時15分頃まで会場にいた。千教研参加者(計30名ほどか)のうち、おそらくこの時間までいたのは我々2人だけだったかもしれない。
2人で千葉駅で夕食後、私は科教協ちば事務局会議があるので津田沼のデニーズへ向かった。

千葉駅。昔(30年程前)とはずいぶん変わった。無機的な駅になった。


千葉駅全景。駅の前に左右に走っているのはモノレールの高架。

中央公園側から見た千葉駅方向。

駅前の大通りを5分程歩くと正面に中央公園。

中央公園から銀座通りを少し歩くと科学館の入ったガラス張りのビルが突然現れる。



エントランス

これがQiballのシンボルらしい。この中がプラネタリウムのホール。




風船爆弾もここから送られたかな?

エレベーターの天井。ダイオードが色々と点滅し、星座を作ったりして雰囲気作り。

科学館の入口。



このドームの下で説明を受けると多人数でも確かに声が聞き取りやすい。

プラネタリウム入口からの外の景色。向かいは地方裁判所。裁判所の奥の方角が県庁となる。

この投影機の説明は3枚後の画像を。




ここで科学館の概要説明があった。


「小学生がろくに体験せず、次に行ってしまう」という話があって、その典型のコーナー。
振動の違いで砂の模様が変わる。子ども達の多くは模様が出来るまでの時間を待っていないのだそうだ。多くの大人もそうかもしれない。


ストロボスコープの周期が同調すると下のように見える。


ワークショップターミナル。

右のドームの中がプラネタリウムのドーム。
左がアトリウム(中庭)になっている。


10階は「生活を探る」のテーマ。主に生物地学分野。


月の重力を体験するコーナー。私もやってみた。座りながら体験するとあまり6分の1という時間はしなかった。


探求実験室。電子顕微鏡もあるそうだ。


10階のアナトリウムから見るQiball。


遠くに郷土資料館=千葉城(亥鼻城)が見える。

9階の科学工作室。9階は機械技術が主なテーマとなっている。

この車の切断模型はなかなか良い。金がかかっているね。各コーナーに科学館の説明員が配置されていて、来館者の質問や体験のアドバイスをしてくれる。ここでも若い女性の説明員の丁寧な説明があった。彼女は移管された民間からの派遣だそうだ。


おもちゃのコーナー。

7階から見た10階からかかっているオブジェ。

ミュージアムショップでホログラム(立体が見える絵や写真)について質問し、見せてもらったホログラムの材料。「原理はこうなっているのか」と知る。これは「ホログラムを作ろう」という科学館のイベントで手に入るもので販売はしていないそうだ。

科学館見学後に1階のエントランスに戻り、まだ見ていなかった千葉空襲の写真パネルを見る。

私にとっても懐かしい『子どもの科学』である。子どもの科学で原爆や放射能についての知識を私は初めて知った。私が小学生の頃であるから、原水爆禁止の運動の初期の頃、子どもの科学も原水爆問題を取り上げていた訳だ。

エントランスの2階に上がってみる。

ここは子ども交流館の入口。ようするに児童青少年館ですね。



帰りは千葉駅に夕陽。


津田沼駅。

津田沼駅北口から5分で事務局会議を行っているデニーズ。
千葉市科学館は「人が主役の科学館」というコンセプトだそうだ。10年程前から計画されていたという。(教育アドバイザー重松吉明氏の説明)小学生の団体の見学者が多いが、ボタンを押して、ろくに見ないで次から次へのコーナーに行ってしまう子ども達への対応に苦労しているようだ。ボランティアやスタッフ(派遣らしい)の充実に努めている。
ワークショップターミナルという実験観察コーナーを各階(計3つ)に用意し、1日過ごせるようにしている。1日に9回工作を行う。10分から15分の工作。ボランティアが200名登録。展示のコーナーや体験コーナーだけでなく科学実験室A・B、科学工作室、探求実験室やテクノショップと講義室がある。中学生から高校生の見学者を増やしたいらしい。
一緒に見学した若い教師は、喜々として見学していた。私のような博物館慣れしているものが「これはおもしろいよ」「こんなのがあるよ」と見学しながらアドバイスしたことでより充実した見学が出来たようだ。かなり満足していた。
私の千葉市科学館の評価は、実験工作コーナーの実施のようすを見学していないのできちんと結論をだせないが、このような科学館をこの時期に作った千葉市の姿勢を評価したい。開館時間が9時から19時まで、プラネタリウム上映が20時まで、と長いのは良い。ただし、プラネタリウムの上映作品はしっかり吟味し、つまらないものは入れ替えていくべきである。上映にお金がかかったのかも知れないが。
千教研(千葉県の教職員の研修日。年4回しかない)で千葉市の千葉市科学館に。千葉市科学館は昨年10月20日開館。入館料大人500円。プラネタリウムセットでは800円。今回は研修で入館料無料なので参加した。14時前に千葉駅に着く。駅から10分程歩き14時過ぎに会場に着く。集合時間は14時15分までなので歩いて十分間に合った。
この辺りが千葉市の中心街で、ちょうど官庁街と昔からの繁華街の境目あたりに位置する。店のシャッターが降りて移転案内の紙が貼ってあるお店が少なくない。街の再開発がされつつあり、昔とずいぶん雰囲気が変わって来つつある。その再開発の目玉の1つがこの科学館の入っているキボール(Qiball)のようなのだ。周辺でもビル建設が進んでいた。
ガラス張りのビルを入るとアトリウムという名のエントランスで千葉空襲写真パネル展の展示をやっていたので見学。科学館への移動(7・8・9階)の声がかかったのでエレベーターで科学館の入口でプラネタリウムの入口でもある7階へ向かう。
まず最初は「銀河鉄道の夜」というアニメーションの上映をプラネタリウムで見る。すこぶるつまらなかった。プラネタリウムなのに星の上映はほとんどなくて、最初に当日の夜の星空の上映され案内があっただけ。後はほとんどこのアニメーションの上映である。内容は『宮沢賢治の銀河鉄道の夜』のだいたいのストーリーを追ったイメージ映像で、作者の思いこみ(?)だけの作品。製作に金は掛かっているのだろうが税金の無駄?子ども対象の映像という訳でもない。小さな子が団体でも来ていたが気の毒に思えた。子ども達は静かに見ていた(?)が。プラネタリウムそのものの星々の紹介の方を見たかった。映像の上映中周りは寝ている方が多かったが、私はあまりにつまらないので腹を立てながら全部見てしまった。
見た後にワンダータウンと位置づけられた8階の実験室に移って、館内の概要の説明を受けてから自由に観覧。8階は視覚等の感覚の不思議と数の不思議。主に物理的なテーマ。ここからジオタウンの10階に上がりテクノタウンの9階へという順に見学した。
18時15分頃まで会場にいた。千教研参加者(計30名ほどか)のうち、おそらくこの時間までいたのは我々2人だけだったかもしれない。
2人で千葉駅で夕食後、私は科教協ちば事務局会議があるので津田沼のデニーズへ向かった。

千葉駅。昔(30年程前)とはずいぶん変わった。無機的な駅になった。


千葉駅全景。駅の前に左右に走っているのはモノレールの高架。

中央公園側から見た千葉駅方向。

駅前の大通りを5分程歩くと正面に中央公園。

中央公園から銀座通りを少し歩くと科学館の入ったガラス張りのビルが突然現れる。



エントランス

これがQiballのシンボルらしい。この中がプラネタリウムのホール。




風船爆弾もここから送られたかな?

エレベーターの天井。ダイオードが色々と点滅し、星座を作ったりして雰囲気作り。

科学館の入口。



このドームの下で説明を受けると多人数でも確かに声が聞き取りやすい。

プラネタリウム入口からの外の景色。向かいは地方裁判所。裁判所の奥の方角が県庁となる。

この投影機の説明は3枚後の画像を。




ここで科学館の概要説明があった。


「小学生がろくに体験せず、次に行ってしまう」という話があって、その典型のコーナー。
振動の違いで砂の模様が変わる。子ども達の多くは模様が出来るまでの時間を待っていないのだそうだ。多くの大人もそうかもしれない。


ストロボスコープの周期が同調すると下のように見える。


ワークショップターミナル。

右のドームの中がプラネタリウムのドーム。
左がアトリウム(中庭)になっている。


10階は「生活を探る」のテーマ。主に生物地学分野。


月の重力を体験するコーナー。私もやってみた。座りながら体験するとあまり6分の1という時間はしなかった。


探求実験室。電子顕微鏡もあるそうだ。


10階のアナトリウムから見るQiball。


遠くに郷土資料館=千葉城(亥鼻城)が見える。

9階の科学工作室。9階は機械技術が主なテーマとなっている。

この車の切断模型はなかなか良い。金がかかっているね。各コーナーに科学館の説明員が配置されていて、来館者の質問や体験のアドバイスをしてくれる。ここでも若い女性の説明員の丁寧な説明があった。彼女は移管された民間からの派遣だそうだ。


おもちゃのコーナー。

7階から見た10階からかかっているオブジェ。

ミュージアムショップでホログラム(立体が見える絵や写真)について質問し、見せてもらったホログラムの材料。「原理はこうなっているのか」と知る。これは「ホログラムを作ろう」という科学館のイベントで手に入るもので販売はしていないそうだ。

科学館見学後に1階のエントランスに戻り、まだ見ていなかった千葉空襲の写真パネルを見る。

私にとっても懐かしい『子どもの科学』である。子どもの科学で原爆や放射能についての知識を私は初めて知った。私が小学生の頃であるから、原水爆禁止の運動の初期の頃、子どもの科学も原水爆問題を取り上げていた訳だ。

エントランスの2階に上がってみる。

ここは子ども交流館の入口。ようするに児童青少年館ですね。



帰りは千葉駅に夕陽。


津田沼駅。

津田沼駅北口から5分で事務局会議を行っているデニーズ。
千葉市科学館は「人が主役の科学館」というコンセプトだそうだ。10年程前から計画されていたという。(教育アドバイザー重松吉明氏の説明)小学生の団体の見学者が多いが、ボタンを押して、ろくに見ないで次から次へのコーナーに行ってしまう子ども達への対応に苦労しているようだ。ボランティアやスタッフ(派遣らしい)の充実に努めている。
ワークショップターミナルという実験観察コーナーを各階(計3つ)に用意し、1日過ごせるようにしている。1日に9回工作を行う。10分から15分の工作。ボランティアが200名登録。展示のコーナーや体験コーナーだけでなく科学実験室A・B、科学工作室、探求実験室やテクノショップと講義室がある。中学生から高校生の見学者を増やしたいらしい。
一緒に見学した若い教師は、喜々として見学していた。私のような博物館慣れしているものが「これはおもしろいよ」「こんなのがあるよ」と見学しながらアドバイスしたことでより充実した見学が出来たようだ。かなり満足していた。
私の千葉市科学館の評価は、実験工作コーナーの実施のようすを見学していないのできちんと結論をだせないが、このような科学館をこの時期に作った千葉市の姿勢を評価したい。開館時間が9時から19時まで、プラネタリウム上映が20時まで、と長いのは良い。ただし、プラネタリウムの上映作品はしっかり吟味し、つまらないものは入れ替えていくべきである。上映にお金がかかったのかも知れないが。
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