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科教協ちば 2020年度 入門講座は中止となりました。
日時 3月 29日 (日), 09:30 ~ 15:00
場所 千葉県立千葉東高等学校

を予定していましたが、1学期中にあらたな企画を行いたいと考えています。

8月に開催予定の
2020年科教協全国大会福島大会
も延期となりました。詳細は
https://kakyokyo.org
にて。
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2020.03.07 Sat l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲
2019 年度の冬の合宿学習会
2019年 12月 26日(木) ~ 27日(金)
宿泊場所 いすみ市岬ペンション ガジュマル
フィールドワークは,洞穴に住むコウモリを観察。
元千葉県立高等学校理科教諭の大藪健さんの案内。
夜は実験紹介や授業報告。
翌日は勝浦市の海の博物館を見学しました。

冬の合宿参加者の感想
 今回訪れたコウモリ洞窟は、クレンザーに使用する白土を採るために掘られた人工 の坑道で、縦横に分岐して、何キロにもわたって延びていました。高低差があり、小さな崖も あり、一部は落盤しているような場所もありました。地下水でぬかるんでいて、滑って上下に 着用していた雨具は泥だらけとなりました。大藪先生は、100 回以上もこの洞窟を調査され、 現役の教員であったころは、生徒を連れて泊まり込み、コウモリの行動を調査したとのことで した。コウモリについて、大藪先生から以下のことを教えていただきました。
[異温性] 洞窟内の温度に合わせて、体温の設定ができる。代謝を減らすことで長生きし、
寿命が 30 年くらいのコウモリもいる。
[種類] この洞窟は4種類のコウモリが利用している。キクガシラコウモリとコキクガシラ
 コウモリは、越冬にも利用していて、今回観察することができる。
[行動と形態] 洞窟の天井に足の爪をひっかけてぶら下がる。足はヒトや他の哺乳類と反対向きに折れ曲がる。そのほうが洞窟の壁に止まるのに好都合である。 冬眠中の一頭の翼を大藪先生が広げて見せてくれました。手根骨から先の長く伸びた指の間 に皮膚が薄く伸びて、翼となっています。冬眠中は翼が体全体をくるんでいますが、皮膚には 軟らかい毛が生えていること、耳が顔と同じくらい大きくて、超音波の反響をとらえて行動するためのつくりになっていることなどを知ることができました。 手にとって観察した後、コウモリの爪を天井に触らせると、ほとんど眠ったままなのに、再びぶら下がってしまいました。 私は、次のような疑問をもちました。天井からぶら下がっているのが平常の姿だが、その姿で休まっているのか?ぶら下がった状態で、筋肉はいちばん楽な状態(伸びているとか)にな っているのか?哺乳類なのだから出産する。生まれたばかりの子はどうなっているのか?(答えは「子は親のコウモリにしがみついている」でした。)
 宿舎のガジュマルの夕食は、海藻をふんだんに取り入れた食事で海の幸を堪能できました。
 市川からは道のりが長く、コウモリ洞窟に来るのはたいへんであったのでしょうが、それに余りある感動であったと思います。
 授業報告は「ヒトの赤血球は核がない。そのメリットは何だろう。」の一つ。お楽しみ実験を含め、自分も何かを伝えられるよう、まとめてくるべきだったと反省しました。
 翌日の県立中央博物館分館・海の博物館では、普及係の吉田さんの解説がよかった。東京湾 は、浅い海が大部分だが、湾の入り口近くには、深海につながる海底谷があること。博物館の まわりは、山が海に迫り、リアス式海岸になっていること。勝浦には、深い海があることで、 豊かな生物相があること。砂浜にアカウミガメが産卵にくること。一宮海岸以北の九十九里浜 には、砂の流出を避けるために設けられたヘッドランドがあるが、それが逆に砂を流出させてしまっていること。たくさんのことを勉強できました。 ここには豊かな自然が残されていて、海の博物館が学習の拠点になっていました。この地を生徒たちとの学習に利用したいと思いました。(H)
あの光景&体験は、いろいろと一生モノです。歴史に残る体験になりました。 (T)
いすみ市出身の夫の実家の近くが、明治から洞窟が掘られ、貴重なコウモリの住みか だとは驚きでした。 (A)
コウモリの顔、飛膜と透けて見える骨、毛の柔らかさ、冬眠の様子、糞、全てが初め て目にするものでした。コウモリにいろいろ種類があることも、初めて知りました。合 宿に参加しなければ、コウモリに関心をもつことは、一生なかったと思います。一人で 入ったら絶対に出てこられない迷路の洞窟も「みんなで入れば怖くない」、ヒヤヒヤドキドキの体験でした。(T)
私自身は今まで鍾乳洞や戦争遺跡など、さまざな洞窟(洞穴)を見学して来ましたが、 今回のような体験は、最初から面喰らいました。コウモリを間近に見ることができ、触 ったり、持ってみることもできたりして、大変有意義でした。冬眠中だったこともある でしょうが、コウモリがかわいらしく思えました。フィールドワークを中心に中身はたいへん濃いものでした。洞窟を案内してくださっ た大藪さん、企画してくださったみなさん、それに海の博物館の方々には大変お世話に なりました。 (Z)
すでに約 50 年前の 1969 年(昭和 44 年)に閉抗になったという洞窟の存在に、まず びっくり。入ったときのわくわく感がたまらなかった。童心に返った気分であった。懐 中電灯の明かりだけを頼りに奥へ奥へと突き進むスリル。無数の側坑があるので、先導 者を見失うと迷子にあるという怖さがあった。コウモリが天井の石に爪をひっかけてぶ ら下がっている。それを手にとって ・・・・・ 。今にも首筋に落ちてきそうな無数のゲジゲ ジが天井にへばりついている。悲鳴を押し殺した空気が漂う中での観察が続けられた。 ・・・ 大藪さんらの野生生物保護の活動が地域に根付いているのだと強く感じたコウモリ 洞窟の見学であった。 (N)
コウモリのフィールドワークは、予想外の洞窟 の探検となり、おもしろかったです!人工の洞窟 内で冬眠しているコウモリをこんなに近くで観察 できるなんて驚きました。ふわふわのからだに触 ったことも忘れられない体験になりました。ヒトの赤血球に核がないメリットを 考えさせた授業報告も、答えがない授業展開で新 鮮に感じました。(いつもは高校の物理で正解がある授業をしているので) (K)
最も印象深かったのは、コウモリ観察です。人 工坑道に入る前は、運良く出会えればいいなあぐ らいに思っていました。しかし、入ってみると、 いるわ、いるわ、数え切れませんでした。冬眠し ているため、触っても起きなくて、生暖かい小さ な塊が少し揺れるくらいでした。なんとか顔を写 真にとろうとしましたが、すべてピントが合いま せんでした。体を翼で包んで冬眠している姿はよ くとれましたので、残念です。案内してくださっ た大藪さんのスライドは、コウモリの顔がとても はっきりわかりました。さすがですね。キクガシラコウモリ今回のようなアドベンチャーワールドは、何度 体験しても楽しいと思います。一生の思い出になりました。ありがとうございました。 最後に一句。 温かき 群れのコウモリ 目を閉じて(S)
1日目の夜からの参加になりましたが、コウモリの生態についての詳しい話や2日目 の海の博物館での千葉付近の海洋についての話がとても勉強になり楽しかったです。コ ウモリの洞窟探検に参加できなかったことがとても残念です。 (G)
2019.12.28 Sat l 活動報告 l COM(0) TB(0) l top ▲
科教協ちば春の講座のお知らせです。
八千代勝田台周辺をフィールドワークします。

案内
詳しくはサムネールをクリックして下さい。
2018.03.16 Fri l お知らせ l COM(0) TB(0) l top ▲
科教協ちば冬の学習会+総会報告
2017年12月25日(月)〜26日(火)
県立長生高校・武田屋旅館・関東天然瓦斯開発株式会社

 長生高校は地方の歴史ある立派な高校の趣がありました。
 講演は14時からです。その間に早目に来られた方に教材紹介をしてもらいました。
 14時から四ヶ浦さんの講演『実験で楽しむ 宮沢賢治サイエンスファンタジーの世界』
です。かぶりつきに優秀な小学5年生のMくんが興味深そうに話を聞いていました。四ヶ浦さんの質問にも的確に応えを返していました。予定では、16時には終え、30分程の質問コーナーを行うはずでしたが、四ヶ浦さんのエネルギッシュな講演は休憩もなしで次から次への実験紹介があって、気が付いたらすでに16時30分近く。大慌てで終了し片付けしました。16時40分には撤収しましたが、長生高校にはご迷惑をかけました。
 片付けに慌ただしく、参加者の感想を聞くことがほとんどできませんでしたが、小学校の子も含め、何人かの方に聞くと「おもしろかった」という声が圧倒的でした。
 17時に武田屋旅館に。武田屋旅館はアルコールも持ち込み可なので、買い出しに。エビスが5割引(賞味期限ぎりぎりなので)でしたので多量に買ってしまいました。18時30分から夕食です。持ち込み可なので(?)夕食を摂りながらすでに交流会状態で盛り上がってしまいました。
 20時からSさんの「放射線と科学」の発表です。20時45分からKさんは模型を使った「オスプレイの構造的問題」などの発表。21時からNさんの「南アフリカのペンギン」の発表。ペンギンがかわいい。21時30分から四ヶ浦さんの追加の話と、夜しか参加できない方へのサービス実験。夜ですので炎色反応の炎がいちだんときれいでした。合間を縫ってNさんの工作紹介がありました。23時まで熱い科学談議に盛り上がりました。旅館の大広間を貸し切り状態で使えました。23時過ぎに片付けていただいた女将さんありがとうございました。

 26日(火)も晴れました。
 7時には起床。7時15分に朝食。
 8時45分に関東天然瓦斯開発株式会社に出発。
 9時から見学です。まず、会議室でレクチャー。9時50分に大型の車2台も手配していただき、ガス採取場へ。農家が自給のためのガスを自分で採取している素朴なガス管も見せていただきました。Sさんから「初めて知ったことがたくさんあった」という感想をいただきました。
 すぐ近くのココスで昼食と総会を行いました。科教協ちばのツイッター開設を前向きに考えています。13時30分まで。

 冬の学習会は約30名の参加者でした。

 四ヶ浦さんは吹雪の中の帰宅で、夜中に無事金沢に到着されたそうです。お疲れさまでした。助手として講演をフォローされていた奥様にも大変お世話になりました。
2018.01.09 Tue l 活動報告 l COM(0) TB(0) l top ▲
科教協ちば 冬の学習会
2017年12月25日(月)・26日(火)in茂原市

☆会員でなくともどなたでも参加できます☆

12月25日(月) 14時から16時<13時から受付>
金と化学の伝導師 四ヶ浦弘さんの講演 <実験体験もできます>
『実験で楽しむ 宮沢賢治サイエンスファンタジーの世界』
☆四ヶ浦弘さん(金沢市在住・元金沢高校化学教員)☆  
「金と化学の伝導師として」全国を飛び回っています。『金沢のルーツ・砂金をさがせ!』など著書多数。ブラタモリ<金沢編>にも出演しました。
会場 千葉県立長生高等学校化学室(茂原駅東口から徒歩15分)上履き持参で
科学教材紹介コーナーでの教材無料配付もあります(ごく一部格安有料)                      
茂原市 武田屋旅館にて 19時から21時 授業実践報告および交流会
12月26日(火) 9時から11時 武田屋旅館を8時50分出発します。
関東天然瓦斯開発(株)見学学習会
茂原の天然ガス採取の様子を見学します。副産物で採れるヨウ素は世界シェア2位です。

<25日or26日だけの参加も可>

   
参加費 なんと! 500円(1日分・両日参加の場合は1000円)大学生までは無料!
(講演は化学に関心のある方なら理解出来ます。中高生も大歓迎です!)
科教協ちば会員は無料(ただし年会費1000円入金)

宿泊者希望者<交流会費込で7000円朝夕食付>以外の方は前もって申込不要

ですが、できるだけ前もってメールで連絡してくれるとうれしいです。<材料準備の関係>
宿泊希望者は1Ⅰ月末までに下記のcomで申込みして下さい。


26日の見学学習会終了後 科教協ちばの総会があります。どなたでも参加できます。

 科学教育研究協議会(略称:科教協)は、子どもたちや市民に自然科学教育を広めるため、小・中・高・大学の教職員・市民が教育研究活動を行っている全国的自主的民間教育団体です。「理科教室」(本の泉社)を発行しています。全国研究大会は2017年8月に広島市で開かれ、2018年は群馬で開催予定です。
 『科教協ちば』は、科学教育研究協議会ちば県支部です。

科学実験講座の内容
 宮澤賢治の作品には、科学の言葉がたくさん登場します。そこには実験して初めて見えてくる美しい世界がひそんでいます。ふだんは、ただ読み飛ばしてしまう科学用語を、実際に化学実験で再現し、化学実験をとおして宮澤賢治が表現したかったことをより深く掘り下げようとする講演です。
 例えば「真空溶媒」という詩の冒頭に出てくる「融銅はまだ眩(くら)めかず」という一文を、宮澤賢治は、いろいろな作品の中で「昇り始めの朝日」に例えています。銅が融ける様子と朝日とどんな関係にあるのかがわからなければ、詩の最初の一行目からつまずいてしまうことになります。ところが吹管分析という化学実験の手法で銅を実際に融かしてみると、「融銅はまだ眩(くら)めかず」と「朝日」が結びついてきます。そして、大海原から登ってくる太陽と朝焼けの美しいシーンが初めてイメージできるようになるのです。化学実験には、美しい実験がたくさんあります。科学の言葉が表現している現象を、化学実験を実際に目の当たりにしながら、宮澤賢治が伝えたかった詩の世界へいざないます。
 科学実験講座を通して、科学実験の楽しさと宮澤賢治の世界を多くの市民の方々とも楽しみたいと願っています。
四ヶ浦 弘
<金沢高校講師、科学教育研究協議会会員、金沢・金の科学館代表>
2017.11.25 Sat l お知らせ l COM(0) TB(0) l top ▲